「大人」の育成

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「空気を読む」とは?

「空気を読む」のは難しいとよく耳にします。当たり前のようにこの言葉を使っていますが、その意味は“なんとなく”でとらえていたように思います。意味を調べると「その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のしてほしいこと、してほしくないことを憶測して判断すること」とありました。最近の若手、だけではないと思いますが、いわゆる空気が読めない人が増えているそうです。

私は、この「空気を読む」ということを、中学、高校時代の部活動の監督から常々(6年間も)、「オレに気を使うな!気づけ!」と指導され続けました。まさに、監督の発する「空気」を読んで行動しろということでした。この微妙な違いが分かるまで、けっこうな時間がかかりました。
気を使われるのは居心地が悪い、気がつく人といるのは心地よいということらしく…。日々、さりげなく観察し、監督が何をしようとしているか、何をしてほしいのかに気づき、自分が何をすべきかを考え、即行動をとるということ。すべてが自然に流れ、当たり前の雰囲気で行われる必要がありました。
例えば、監督が道場に入ってくる → 練習を続けつつ、いつ、どのタイミングで、どこで腰を下ろそうとするかをさり気なく目で追う → そして、「ここぞ」のタイミングでパイプ椅子を出す。この「ここぞ」を外さないのがポイントです。合宿時であれば、食事中に「ここぞ」のタイミングで、おかわりやお茶出しの声をかけるとか、「ここぞ」のタイミングで監督の部屋に行き、マッサージを申し出るなど。
難しいもので、いつもどおりのことをやったつもりでも、監督に愛のある体罰を受けることもあるのです。そんなときは、反抗などとんでもなく、とにかく考える、考える、考える。しかし、明確な理由は見つからず、きっと機嫌が悪かったのだという結論になります。そうすると、次は、監督の機嫌の悪い時の対処や対応法を発見していくのです。
その繰り返しで、1年生の時は分からなかったことも、3年ともなると、手に取るように監督が考えていることが分かるようになりました。そして、常に先回りで行動ができるようになっていました。殴られたくない一心ではありましたが、1日も早く、監督の行動パターンを知ろうと、とにかく必死で観察していたわけです。

「空気を読む」という能力は、訓練や実地体験で伸ばすことが可能だそうです。一般的にこの訓練は、おもに成長過程で、家庭や学校教育において自然な形式で行われるため、それぞれの環境の影響を受けやすいようです。前述のような「学校教育」は、「空気を読める大人」の育成に良い影響を与えていたのでしょうか? できれば、そうであると願いたいものです。

竹内 成司

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