得たい結果を導く「クルーシャル・インフルエンス」
リーダーシップを発揮する
組織にとって、リーダーの養成は重要なテーマであり、リーダーシップが発揮されることは欠かすことができない要素です。では「リーダーシップの発揮」とは、具体的に何をすることでしょうか?
ビジョンを描く、ビジョン達成に向けてメンバーを動機づけるなどは、その一例ですが、さらに具体的に、それらが日常の業務の場面にどうつながるのかという問いになると、答えはぐっと難しくなります。
当社が新たにリリースした、リーダーシップ発揮のための教育研修プログラム「クルーシャル・インフルエンス」では、リーダーシップを「意図的な影響力」と定義しています。ここでのリーダーシップの発揮とは、得たい結果を得るために、具体的な意図を持って、周囲の人に行動変容を促すことです。
メンバーが何かを「しない」とき
意図的に影響力を発揮するには、まず、得たい結果を明確にします。例えば、「チームの生産性を10%アップする」という結果を得たいとします。リーダーは、この得たい結果を導く「重要な行動」として、自分のタスクや気になることをすべて書き出してもらうようにします。
しかし、書き出そうと伝えるだけで、全員が指示に従ってくれるわけではなく、「なぜ書く必要があるのか?」「やることがほぼ分かっているのに書き出すのは面倒」などと言って、行動しないメンバーもいます。
メンバーが合意した行動をとってくれない(または、期待しないやり方になる)とき、私たちは、その要因をモチベーションに求める傾向があります。関心がないからやっていないとか、やりたいからやっていると結論づけ、その人の能力や、周囲の人々、組織や社会といった外的要因を考慮することは、ほとんどありません。
実際には、やり方が分からない、正しくやると馬鹿にされる風潮がある、作業時間が足りないなど、人が何かを実行しない要因は1つではありません。
意図的な影響力を発揮する「クルーシャル・インフルエンス」
「クルーシャル・インフルエンス」では、なぜメンバーが実行しないのか、その要因を複数の要素から探り、それぞれの要素に基づいた働きかけを行うことで、得たい結果を導く「重要な行動」をメンバーが実行する確率を高めます。
影響力の6つの要素
研修では、結果を導く「重要な行動」の特定のしかたや、影響力の6つの要素の使い方を学びながら、メンバーの行動変容を促す影響力を身に付けます。豊富な事例で理解が深まり、また、受講者自身の影響力を発揮したい課題を扱う練習を重ねるため、とても実践的です。
人が行動を変えることに苦労するのはなぜか、そして、リーダーはメンバーにどのように影響を与えるべきかを考え、具体的な行動と成果につなげるリーダーシップスキルです。
自社で実施したい方は、ぜひ、当社パフォーマンス・コンサルタントまで、お気軽にお問い合わせください。どなたでも1名から受講できる公開講座は、2025年4月以降に開催予定です。