コーピング(Coping)とは、「厳しい状況に対処するスキル」のこと。ストレスをなくすことはできません。ストレスをエネルギー源とすればいいのです。スポーツの世界では、いち早くコーピングが導入されています。スポーツ心理学と認知行動療法を用いたメンタルスキルを、ビジネスマン向けに体系化したのが、この研修プログラムです。世界中が注目するオリンピックで活躍した田中ウルヴェ京氏(1988年ソウルオリンピック、シンクロの銅メダリスト)の経験にもとづいて開発されました。
田中氏は「オリンピック選手」「コーチ」「米国の大学院で認知行動療法を学ぶ」という経歴を持ち、この3つの経験がこのプログラムに活かされています。
- おすすめ
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階層・対象
新入社員
若手社員
中堅・ベテラン社員
営業
研究開発・エンジニア
人事・人材開発
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課題・テーマ
- 営業力強化
- 生産性の向上
- ストレス・メンタルヘルス
- パーソナリティ・自己認識
- 社内講師育成による展開可能
プログラム概要
目的 | ストレスをエネルギー源として、自己のベストパフォーマンスを発揮する。 |
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対象者 | どんな状況でも安定的に仕事をしたい人、自分の精神を強化したい人、新人、中堅、事務職、営業、技術、開発、顧客対応担当者 など |
人数 |
当社はお客さまと、1回あたりの人数、実施日数(所要時間)、開催回数と総受講者数などをご相談したうえで、お見積もりを提示しております。また、内容面も、お客さまの実施目的を伺ったうえで、一部カスタマイズし、実施しております。そのため、実施費用については個別契約になります。お手数をおかけしますが、概算費用については、当社までお問い合わせください。 なお、本プログラムを公開講座として当社内で実施する場合は、本サイトの「イベント・セミナー」にて、その内容と価格などの情報を掲載いたします。 |
期間 | |
価格 |
プログラム詳細
自分の「思考のクセ」を診断ツールで明確にし、こんなシーンではどうすればいいのかを、具体的に掘り下げます。例えば…
- やる気が出ない――知識も能力もあるのに、いまひとつ意欲がないため成果が出せない。
- 感情の起伏が激しい――落ち込んだかと思うとキレそうになるなど、感情がコントロールできない。
- 次へ進めない――失敗すると萎縮してしまう。
- 自ら学べない――プライドが高く、人の忠告をきかない。
- 前向きな一歩が踏み出せない――オドオド、クヨクヨと悩んでしまう。
受講後に期待される効果
- 診断ツールにより、自分の「考え方やものごとのとらえ方の傾向」が分かり、何ごとにも落ち着いて対処できます。
- 感情をコントロールできるようになり、モチベーションを保てます。
- いままで「他責」にしていたことを「自分ごと」に置き換えて、ものごとを考え、取り組めます。
特長
- 「思考のクセ」を診断ツールで明確化し、自分が日常の場面でどうすべきかを具体的に掘り下げる実践的なセミナーです。
研修スケジュール(標準の場合)
1日目 | |
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9:00 |
1. オリエンテーション 2. コーピングとストレス
3. 評価へのコーピング
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12:00 | 昼食 |
13:00 |
4. 感情反応へのコーピング
5. 刺激へのコーピング
6. 身体反応へのコーピング
7. まとめ
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17:00 |
インストラクターから見たプログラムのポイント
この研修は、明日からすぐ使えるコツをつかめる研修です。どんな人も多少のストレスは感じているかと思いますが、それを「負のエネルギー」として受け取っていることが多いと思います。たとえ「負」でもエネルギーであるならば、自分の力で前向きに変換できるはずです。誰もがその潜在力を持っています。この研修ではその変換技術を習得します。皆さんが日々の仕事や生活をより良く快適にするために本研修をお薦めします。きっとあなたの人生に役立ちます。
※上記以外のインストラクターが担当することもございます。
開発経緯・歴史
企業の生産性を妨げる要因であるストレス対策について、日本では「メンタルヘルス」が中心でしたが、米国では1998年にマーティン・セリグマン氏がアメリカ心理学会会長に就任してから、「ポジティブ心理学」が勃興しており、さまざまな研究から「前向きな心理が仕事の生産性を高める」ことの実証研究がなされてきました。ラーニング・マスターズでも、企業の生産性向上につながる、具体的で役立つメンタルスキルを求めていました。
スポーツ界では、オリンピックなどの大舞台で活躍する選手の多くが、メンタルコーチのもとで緊張緩和や感情のコントロールをしていました。そのスキルは、一般企業での活動にも通用する普遍的なスキルとして、実用レベルにまで達しています。
そこで、ラーニング・マスターズは、スポーツ界のメンタルトレーニングの第一人者である田中ウルヴェ京氏(1988年ソウルオリンピック シンクロ小谷実可子氏とのデュエットにて銅メダリスト)の協力を得て、広く産業界全般の人に向け、「使えるメンタルスキル」を習得するためのコーピング研修を開発し、2013年に「管理者向け」と「一般向け」の2プログラムをリリースいたしました。これはその「一般向け」プログラムです。
これまでに、受講者は1,000人を超え、受講後の評価は「今までは投げ出していたようなことにも、粘り強く取り組めるようになりました」と上々です。
2017年4月には研修受講後に、自分のペースで学習・コーピングの継続ができる「コーピングフォローツール」が完成、リリースいたしました(インテリジェンスビジネスソリューション社が開発を担当)。このツールは、特に管理者から「部下のストレス・パターンを把握できるようになった」と評判です。