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企業内の教育研修担当1年目での気づき

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初めて教育研修担当になった方へ 第1回

初めて企業内の教育研修担当になったときに、何に悩み、どのように感じていたか。少しでも皆さんのお役に立てればと言う気持ちで、筆者の経験を振り返ってみようと思います。

人事部門への異動

私は、営業部門から人事部門へ異動し、そこで初めて教育研修を担当しました。どちらかと言うと、研修を受けることから逃げていたので、まさかその担当になるとは思ってもみませんでした。

教育研修担当者となって最初に感じたのは、営業部門との仕事のサイクルの違いです。営業部門は、月単位で結果を求められ、どうしても短期勝負になりがちです。教育研修は1年サイクルで仕事を回すので、そこが大きな違いでした。したがって、仕事を覚えるのに1年かかりました。

価値観の違いと定型業務

次に感じたのは、世の中、教育というと口を出す人が多くて大変だということです。私は1月の異動でしたので、新入社員の研修準備から入りました。右も左も分からない状況で、人事で新人を預かる期間はどのくらいかを確認し、何をどのように教えるか、レッスンプランを作成しました。

当然、何も分からないので、今までは何をしてきたのか、過去の履歴を探ることから始めました。過去の流れで研修計画を提出すると、「同じものでいいのか?」とクレームがつきます。新しいものを提出すると、「実績はあるのか? うまくいくのか?」と別の人が言います。まるでいじめに遭っている心境です。人によって価値観が違うので、ある部分開き直りも必要でした。

新人教育が一段落すると既存社員の研修が始まります。昇格者研修や中堅社員研修など定型的な研修があります。参加対象者やその上司への研修案内、社内外の講師への依頼、受講後アンケートの分析などをしていると、あっという間に時間が経ちます。

年末に近くなるにつれて、次年度予算を組む必要が出てきます。景気が悪いときほど、予算策定の時期が早まった気がします。どの研修に何名ぐらい参加するかを予想し、宿泊費や食事代などを積み上げて、予算を組んでいました。

今から思うと、定型的な業務をこなすだけで、最初の1年は終了した気がします。そして、このような定型業務だけで、仕事ができている気になっていました。

成果を厳しく問われるわけでもなく、いわゆる「サラリーマン生活」を満喫していましたが、ある先輩から言われた言葉で、新たな気づきが得られました。次回は、その話をお伝えします。

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