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ソーシャルスタイル

ソーシャルスタイルとは

人の言動を観察した結果から導き出される、4つのコミュニケーションのパターンのこと。産業心理学者のデビッド・メリル(David Merrill)博士が命名。ものの言い方(断言口調/問いかけ口調)と、感情の表し方(感情を表す/感情を抑える)の傾向の組み合わせから、以下の4つのスタイルに分類される。

  • ドライビング(Driving)
  • エクスプレッシブ(Expressive)
  • エミアブル(Amiable)
  • アナリティカル(Analytical)

それぞれのスタイルの人が、人との接し方、時間の使い方、仕事への取り組み方、決断の仕方などにおいて、どのように行動するかを知ることで、どんな人とでも、より良く接する方策を考えることができる。

スイスの心理学者カール・ユング(Carl Gustav Jung)が1921年に著した『タイプ論(Psychological Types)』から派生・発展したタイプ分け理論の1つが、ソーシャルスタイルの理論で、ユングのタイプ論から40年ほど後に提示されている。それまでのタイプ論の主流は、人の内面的な態度を分析していたが、デビッド・メリル博士は外に現れる言動を分析対象とした点で、タイプ分け理論に新たな潮流を生み出した。

ソーシャルスタイル理論では、単に違いがあるだけで、スタイルに優劣はないことを強調している。また、多くの場合の“傾向”を観察した結果であるため、場合によっては、同じ人が反対の言動を示すことがある点も重要なポイントである。

ソーシャルスタイル関連の教育研修プログラムは数多くあり、4つのスタイルの名称に若干の違いもあるが、ソーシャルスタイルの考え方を良質なコミュニケーション、生産的な対人関係づくり、苦手な人との交流などのテーマで考察する点は共通している。

ラーニング・マスターズでは「パーソナル・スタイル」という商品名を使用し、ソーシャルスタイル理論に基づいた教育研修プログラムを提供している。

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