社長メッセージ

エビデンスのある理論に基づく研修

﨑山 千春

私たちラーニング・マスターズが創業したのは1989年――平成が始まった年でした。
インターネットはもちろん、携帯電話も業務用の大きなものしかない時代。
ビジネスの現場では、「カン」と「経験」と「度胸」が主流――まさに「昭和な時代」でした。「研修」においても先輩社員が「経験」を語り、「あとは度胸でがんばれ」「カンのいいやつが生き残る」という、のどかなものでした。

私自身も「裏付けのない自信」しかなく、それでもどうにかやっていました。
そんなときに出会ったのが、アメリカで生まれた「エビデンスのある理論に基づく研修」でした。

グローバルに事業展開し、世界市場を持ち、同時に世界中に事業所を持つアメリカ企業は、普遍性のある人材開発、育成、研修システムを必要とし、開発していました。
民族や年齢、性別、それまでに受けた教育に関係なく、誰もが理解できる研修でなければならないからです。

日本の研修は、する方も受ける方も「研修した」ことで満足し、その成果を判定することなど、考えていませんでした。この点でもアメリカは違いました。研修の効果は客観的・合理的に認知できるものでなければならず、それを判定するシステムまであったのです。だからこそ、どんな国、どんな企業にも応用できるのです。これを知ったときは衝撃でした。

そのアメリカで生まれた研修システムを輸入し、日本企業用に翻訳しアレンジして提供してみよう――それが、私たちの仕事の始まりでした。

変化に対応していくためにこそ、「変わらないもの」を

いま、AIが驚異的なスピードで進歩し普及しています。「働き方」も変わっていきます。企業のあり方も、利益の追求だけでなく、地球環境への配慮、コンプライアンス遵守、社会貢献なども求められています。

「変化は加速度化され、人類はそれに対応できる人とそうでない人に分かれるだろう」――これは50年近く前、1970年に書かれた『未来の衝撃』(アルヴィン・トフラー)の一節です。
しかし、どんなに社会や企業の環境が変化しても、「ひとが仕事をする」ということは同じです。企業が「ひと」を必要とすることも同じです。

その「ひと」の採用と育成は企業にとって、もっとも重要なテーマです。それを認識してくださる企業があったからこそ、私たちの事業は続いてきました。
「変わらないもの」を基本に、私たちも時代の変化に対応してきました。その「変化の蓄積」も私たちの強みとなっています。

これからも――私たちラーニング・マスターズは、「人や組織が問題解決を通して、自ら学びつつ成長することを援助する」を理念として、企業とそこで働くひとびとのために、お客さまそれぞれのニーズにあったものを提供してまいります。

ラーニング・マスターズ株式会社
代表取締役

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