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担当者自身の成長も目指すOJT指導者研修

    概要

    企業概要

    業種 ソフトウェア業
    会社規模 従業員数10,000名~

    プランの概要

    受講対象者 その年度のOJT担当者
    人数 1クラス10名
    期間 約6ヵ月間

    導入の背景

    新入社員のOJTに「担当者によって指導内容にばらつきがある」「指導の時間が十分に確保できない」などの問題があり、効率的な指導をOJT指導者全員で身に付ける必要があった。

    抱えていた課題

    • 指導経験がないOJT担当者にも、適切なOJTができるようになってほしい。
    • OJT担当者個人の技能や工夫を共有し、以降のOJTの質を向上させたい。
    • 指導した経験を、OJT担当者自身の今後のキャリアや成長につなげてほしい。

    実施内容

    【図1】OJT指導者研修プラン全体像【図1】OJT指導者研修プラン全体像
    (画像クリックで拡大)

    事前面談

    OJT担当者として会社からどのような期待をされているか、そして担当者自身が今後どのように成長したいかを、新入社員教育を担当する部門の上司と確認します。

    研修1【個人】基本的なマインドやスキルの習得

    新入社員が全体の導入教育を受け、7月以降に現場での教育がスタートする前に、OJT担当者としての基本を学びます。

    • OJT担当者の役割、新入社員との信頼関係づくり
    • 育成目標の設定と合意~観察~フィードバック

    研修2【ペア・クラス】役割分担と相互理解

    OJT担当者は2名ずつペアを作り、お互いの状況や悩みを相談、共有し、アドバイスし合います。また、1クラス10名のそれぞれの視点を知ることで、現状と課題を把握します。

    【図2】指導者研修のクラス構成【図2】指導者研修のクラス構成
    (画像クリックで拡大)
    • 役割分担、コミュニケーションルールの設定
    • パーソナリティ診断結果に基づく相互理解、強み・弱みの活用と補完

    中間フォローセッション

    実際に指導を行った経験を一度整理し、現状と課題を理解することで、残りの期間の指導がより効果的になります。

    • ケース分析、ノウハウの共有、今後の課題解決策
    • リモート環境下で一体感を作り出す

    フォローセッション

    OJT指導者としての経験を今後のキャリアに活かすために、OJT研修全体の振り返りを行い、今後の課題を考えます。

    • OJTを実施した振り返り
    • 今後に向けた会社からの期待と、自身のキャリアプラン

    実施の効果

    • 必要な知識やスキルを事前に学ぶことで不安が軽減され、前向きな気持ちでOJTをスタートできた。
    • ペアの強みと弱みを理解するセッションのおかげで、気兼ねなく困ったことを共有し、アドバイスし合うことができた。
    • 担当者全員でOJT期間中の目標を設定したことで、同じ方向を向いて指導ができた。

    事例のポイント

    • OJT教育を、新入社員だけではなくOJT担当者も成長する機会として、キャリアプランと関連づける。また、OJT期間の終了後に振り返りを行う。
    • OJT担当者としての動機づけを1対1の面談で行うことで、個人に合わせた対応ができる。
    • OJT担当者のペア体制を取ることで、日常的なノウハウの共有や疑問と不安の解消を通して、指導内容の統一と、担当者の負担軽減を目指す。

    ラーニング・マスターズからのコメント

    抱えていた課題のうち、「指導した経験を、OJT担当者自身の今後のキャリアや成長につなげてほしい」については《The Event》の研修だけでは対応できず、キャリア形成をサポートする上司との連携が必要です。今回のケースでは、その連携を《Pre Event》と位置づけ、解決策の全体像に含めています。そして、《Post Event》としてOJT実施後にあらためて取り上げることで、OJTの振り返りから担当者自身の今後の課題を考え、キャリアにつなげる設計です。

    すべての学びをデザインする「ラーニング・デザイン・ファーム」

    【図3】「ラーニング・デザイン・ファーム」の3つのポイント【図3】「ラーニング・デザイン・ファーム」3つのポイント
    (画像クリックで拡大)

    問題と課題の明確化、解決策のデザイン、課題の解決と効果検証は、「ラーニング・デザイン・ファーム」モデルで行っています。

    使用した教育研修プログラム

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