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理論に基づいた内製研修のアップデートと
社内インストラクター育成

概要

企業概要

業種 サービス業
会社規模 従業員数3,000名~

プランの概要

受講対象者 社内インストラクター(社内研修の講師)担当者
人数 4名
期間 4ヵ月間

導入の背景

  • おもに感染症対策などの外部環境変化の影響から、組織構造が大きく変わる中で、研修の対象層に求められる期待役割も変わり、それに合わせて研修内容も大きく変える必要がある。
  • 研修の内容は社内のメッセージが強く、具体例や専門用語なども必要なため、一般の研修をそのまま実施することができず、また予算的にも、毎年外注するのは難しい。
  • 社内インストラクターを育成して、その経験を各自のスキルアップの機会として活用したい。

抱えていた課題

  • 現在、人事部で開発、実施している階層研修の内容とクオリティを見直したいが、やり方が分からない。また、どこに相談すればいいのかも分からない。
    • 研修で得られる学習そのものだけではなく、モチベーションにも関わるため、質は落としたくない
    • 研修でやりたいことのイメージはあるが、整理できていない
    • 研修でやりたいことを、実際にどうやって形にすればいいか分からない
    • 研修を作るうえで、担当者同士で考えに違いがあり、かみ合わない

実施内容

【図1】内製研修のアップデートと社内インストラクター育成プラン全体像【図1】内製研修のアップデートと社内インストラクター育成プラン全体像
(画像クリックで拡大)

Step1 開発準備:研修コースデザインの理解と材料集め

教育研修プログラム「研修コースデザイン」を受講し、研修の内製化に欠かせない研修コースデザインの原理や原則を学びます。

その知識を活用しながら、既存の階層研修を再開発します。まずは、研修内容に入れたいスキルや知識に関する情報を、書籍や過去の研修資料から集めます。この材料集めが、Step2までの「宿題」となります。

Step2 開発:階層研修のアップデート

Step1で集めた情報を踏まえて、当社(ラーニング・マスターズ)との協働で詳細を設計し、既存の研修をアップデートした新しい研修を開発します。研修用の投影スライドなども新たに作成します。

Step3 実施準備:インストラクションスキルの学習

当社パフォーマンス・コンサルタントを講師として、Step2で新たに開発した研修のデモ研修を行います。社内インストラクターになる企画担当者が、受講者として参加します。

また、教育研修プログラム「インストラクションスキル:基本編」を受講し、社内インストラクターに必要なスキルを修得します。

Step4 実施:研修の実践とフィードバック

社内インストラクターになった企画担当者が、新たに開発した階層研修を、対象者に向けて実施します。研修は当社パフォーマンス・コンサルタントが終日オブザーブし、良かった点や改善点などを、終了後にフィードバックします。

実施の効果

  • 事前にあった研修でやりたいことのイメージから、実際に研修を設計、開発するプロセスを体験できた。
  • 外部研修にも見劣りしないクオリティの研修を自分たちで開発できた。また、設計の意図に基づくインストラクションを理解、実践できた。
  • 階層研修の対象者は厳しい環境に置かれていたが、開発した研修中の反応や、事後のアンケート結果が非常に良かった。伝えたいメッセージをしっかり届けられた。

受講者の声

  • 研修を作るにあたって、理論を前提にした研修の流れがあることが、身をもって体験できました。今まで自分たちが悩んだり、時間がかかっていた理由がよく分かりました。
  • メンバーから出てきた沢山のアイデアが整理されて、実際の研修になっていく様子は、感動さえありました。
  • 専門家の仕事のクオリティの高さがよく分かりました。必要な仕事をすべて自社でやるのではなく、頼れるところは外部の専門家に頼りながら役割をまっとうしていきたいです。

研修企画ご担当者からのコメント

こちらのわがままに完璧に応えていただき、ありがとうございました。「研修会社」にお願いしていい内容か悩んでいましたが、相談してよかったです。

外注先というより、テーブルの同じ側に座る仲間のような感覚で進めることができ、またラーニング・マスターズの姿勢に感銘を受けました。プロジェクトの終了後にも、「ラーニング・マスターズだったらどうするか」という言葉がメンバー間でよく出ています。スキルや知識はもちろん、マインドにも良い影響を与えていただきました。

当社担当者の声

本事例は、研修の外注と内製の両方の要素を活用した内容です。「今ある研修を見直したい」は、よくある課題ではありますが、「新しい研修を外注する」と「完全内製化」のどちらかを選択するケースがほとんどです。

お客さまそれぞれのニーズや課題に応じ、サポート内容をアレンジするラーニング・マスターズだからこそ実現できた、お客さまに寄り添った事例だと感じています。

「研修の内製化」だからといって、すべて自分たちでやらないといけないわけではありません。当社では内製化自体はもちろん、開発した研修の定期的なメンテナンス、必要に応じた見直しや再度のリニューアルといったお手伝いもしています。また、当社の教育研修プログラムや診断ツールを取り入れて、「外部の研修を内製研修として実施する」といったご提案もできます。まずは一度、ご相談ください。

ラーニング・マスターズからのコメント

社内の教育研修担当者と一緒に問題と課題を明確化し、抽出された課題に基づき、研修を見直しながら解決策のデザインを行った事例です。研修担当者と目線を合わせながら行った結果が、高い評価をいただいたポイントと言えます。

「こんなこと、相談できないかもしれない」と感じる場合でも、ぜひ、まずはドアをノックしてみてください。「すべての学びをデザインする」ラーニング・マスターズがお手伝いします。

すべての学びをデザインする「ラーニング・デザイン・ファーム」

【図2】「ラーニング・デザイン・ファーム」の3つのポイント【図2】「ラーニング・デザイン・ファーム」3つのポイント
(画像クリックで拡大)

問題と課題の明確化、解決策のデザイン、課題の解決と効果検証は、「ラーニング・デザイン・ファーム」モデルで行っています。

使用した教育研修プログラム

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