印刷範囲
全体プリント
本文プリント

ビジネスの現場で活かすパーソナリティの
視点

投稿日:

Facet5 Connect Conference参加報告

ラーニング・マスターズが提供しているパーソナリティ診断ツール「Facet5」の、販売パートナー向け国際カンファレンス「Facet5 Connect Conference」が、2025年11月に英国にて開催されました。17ヵ国から約50名が参加し、現在のマーケット環境や、リーダーシップ、コーチング、チームといったテーマで、2日間にわたり議論が行われました。

本コラムでは、カンファレンスへの参加報告とともに、あらためて強く感じた「これからの時代におけるパーソナリティの重要性」をお伝えしたいと思います。

人間らしい振る舞いの土台

カンファレンスはパネルディスカッションとグループディスカッションで構成され、情報共有にとどまらず、「今、現場で何が起きているのか」「これから何に取り組むべきか」を参加者同士で深く考える場となっていました。

ほぼすべてのセッションに共通していたキーワードは、やはり「AI」です。AIの進化によって、データ処理や事務作業といった定型業務のみならず、一部の判断業務までが自動化されつつあります。世界的なこの変化の状況において、さまざまな登壇者が繰り返し強調していたのは、「AIが進化するほど、人間らしさが問われる」という点です。

人を動かす、相手の不安に寄り添う、対話を通じて納得感を生み出す、価値観の違いを調整しながらチームとして成果を出す――。これらは依然として、人にしか担えない領域であり、こうした人間らしい振る舞いの土台にあるのが、パーソナリティです。

リーダーシップやコーチングに関するセッションでは、「正しいやり方」を教える時代から、「その人らしさを理解し、その人らしさを意図して使う」時代への移行が語られていました。重要なのは、その人自身の傾向を理解したうえで、行動を選択できるようになることです。

個人の傾向の例

  • どのような場面で力を発揮しやすいのか
  • どのような状況でストレスを感じやすいのか
  • 他者とどのように相互作用しやすいのか

Facet5は自己理解や他者理解を深め、リーダーやコーチが自分らしさを保ちながら成果を出すための、共通言語を提供する支援のツールとして、ますます重要性を増していると感じました。

パーソナリティをビジネスの現場で活かす

Facet5には「パーソナリティを仕事に活用する」という特徴的なコンセプトがあります。単なる性格診断として、個人間のコミュニケーションで話のネタになって終わるものではありません。ビジネスの現場の課題に対して、パーソナリティを組織的にどう活かすかを重視した診断結果レポートが構成されます。

ビジネスで発生する課題

  • チーム内のコミュニケーションをどう設計するか
  • 変化に対して誰が不安を感じやすいのか
  • 誰が変革をリードしやすいのか
  • どのような関わり方が、その人の力を引き出すのか

パーソナリティの視点は、こうした課題に実践的な示唆を与えてくれます。AIが提示する「最適解」を現実の組織で機能する形に落とし込むためにも、人の違いを理解することは不可欠です。

カンファレンスに参加したことで、欧米や日本とで国や文化が違っていても、人や組織が抱える本質的な課題に大きな違いはないのだと感じました。テクノロジーが進化する一方で、人が人として働くことの難しさは、世界共通のテーマになっています。

だからこそ、お互いのパーソナリティを理解し、それを前提に仕事を設計することが、これからの組織においてますます重要になると確信しています。当社では引き続き、個人と組織が、それぞれの持ち味を活かしながら成果を出すための支援を続けていきます。

工藤 正夫

ページの先頭へ