キャリア自律を促すためには
キャリアを考える難しさ
キャリアを考えるタイミングは人それぞれですが、仕事やライフイベントなど、誰しも一度は、立ち止まって考える瞬間があるのではないでしょうか。
従来のキャリアは、終身雇用が前提となり、企業が求める経験や業務を通じて形成されていくことがほとんどでした。しかし現在では、キャリア自律が求められ、変化し続ける環境を前提に、個人が主体的に形成していくことが当たり前になっています。
個人のキャリアの形は、誰かが示してくれるわけでもなく、正解もありません。変化が激しい世の中では、向かう先も分からないことが多く、過去の決断を見直したり、変更せざるを得ないこともあるかもしれません。正解がないからこそ、主体的に自分自身のキャリアを考え、探し続ける必要があります。
キャリアを考える機会の提供
キャリアを考えるには、まず自分の経験やスキル、強み・弱みといった特性、価値観から、材料を集めます。しかし、日々の業務や生活に追われていると、自分自身と向き合う時間をつくるのは、つい後回しになりがちです。また、時間が確保できたとしても、何から考えればいいか分からないケースも多いようです。
キャリア自律が求められる今、企業としても、社員へのサポートは不可欠です。キャリア自律の高さは仕事に対する自律にそのままつながり、また、ワークエンゲージメントを高める効果もあります。社員一人ひとりが自分と向き合う時間や、キャリアの考え方を学ぶ機会を提供することで、課題解決の手助けができます。
キャリアの可能性を広げる行動を考え動く
キャリア理論の1つに、ジョン・D・クランボルツが提唱した「計画された偶発性理論(プランド・ハップンスタンス)」という考え方があります。「個人のキャリアの8割は偶然の出来事で決まる。その偶然を待つのではなく、自ら行動を起こすことで、予期せぬ出来事や偶然の出来事を生み出し、それを利用しながらチャンスを掴んでいく」というものです。
自ら行動を起こすためには、5つの行動指針があります。日常の中で、以下の5つの行動指針を意識し行動することで、偶然を呼び寄せ、キャリアの可能性を広げられるかもしれません。
5つの行動指針
- 好奇心
- 持続性
- 楽観性
- 柔軟性
- 冒険心
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