子どもと部下の育成

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半径1kmの範囲で引越をしました。
小学生の子どもの通学路は交通量が多く心配だったので、一緒に歩いてみることにしました。
子どもは、想定を上回るスピードで歩き、想定外のルートに入りました。「え? こっちなの?」と尋ねること数回。そのうち、確実に、より安全に目的地に向かっているようだったので、黙って従いました。

普段一緒に歩くために時間を割くことはないので、この道をなぜ知っているの? とか、学校のようすについて、話を聞きました。得意げに案内をしながら、関係ないことまで話してくれるのを聞きながら、2つのことを考えていました。
1つめは、「私の方がこの地に長く住んでいる。でも、『目的地』しか知らない。少しでも早く往復しなきゃ、と保育園まっしぐら。買い物はこのスーパーマーケット、ここへ行くのはこのルートが一番効率的…」という具合です。
2つめは、子どもにきちんと向き合えていないということ。「いくら忙しいとはいえ、自分が仕事をうまく進めるために、怒ってコントロールしてばかりいる。子どもはいつの間にか、道も工場も店も人もたくさん知っている。家では返事もしないけれど、案外きちんと挨拶しているじゃない。これも身につけている…」

先週日曜日、宇宙飛行士の山崎直子さんのドキュメンタリー番組の中で、山崎さんとのテレビ電話では楽しく話していたのに、不意に通信がとぎれて見えなくなったときに、「さびしい~…」と大粒の涙を見せた娘さんの姿がありました。
自分の子どもがときどき見せる顔と同じでした。
カメラの前で楽しく話している姿と、不意打ちされて出してしまった姿。外と内。外見と内面。

お客さまから、部下育成についてはさまざまな課題をお聞きします。
「自分もプレーヤーを求められているので、部下の面倒が見られない」「育てなきゃいけないのはわかる。でも今期の業績回復、利益確保が優先になってしまう」など。
企業の人材育成課題と子どものことを並べるのは、ちょっと違うかもしれませんが、私にはどうしても、自分のコンフリクトと重なってしまうのです。
「子どもにもう少し時間を割きたいのに、自分の仕事をつい優先してしまう」「さびしいサインや、いじけている様子が目に入っても、振り返っていない」など。
企業の人材育成に関する問題解決のお手伝いをする立場ながら、「自分もできていないじゃないの、見ていないじゃないの…。相手(子ども)のプロセス、成長、成果を今ごろ知ったのね」と思います。

とらえ方を変えれば、自分のコンフリクトを解決することができれば、皆さんの参考にはなるかもしれないということです。
それを理由に、ゴールデンウィークに少し子どもとの接し方を見直そうかな(笑)

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