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「Inbox」のGTD®的活用で夢の実現に一歩を踏み出す

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夢の実現は現実を見ることから始めよう 第1回

「夢の実現」と聞いて、「ワクワクする」のか、それとも、「夢はあるけど実際には日々のことが忙しくて…」と考えてしまうのか。夢を実現するためには何をすべきか、そのための重点課題を設定するというアプローチを取ったとしても、実際には、夢と現実との間でストレスを溜めてしまうことが多いかもしれません。

今回から、GTD®を取り入れることで、夢と現実をつなげる話を数回に分けてお伝えします。まずは、メールの受信箱とは違う、GTD的「Inbox」の活用です。

部屋の片づけに「Inbox」

皆さんは5月の連休をどう過ごされましたか?

わが家では、子どもの学校の家庭訪問があったため、いつもより気合いを入れて、部屋の片づけをしました。リビングには、それぞれのいろいろなものが置いてあるため、家族全員で片づけるのが効率的に思えますが、実際はそうではありません。懐かしい写真が出てきて、それでひと盛り上がりといったことが、何度も起こります。全員が一つ一つを確認しながら片づけようとするので、なかなか終わらないのです。

そこで、GTDの考え方で「Inbox」を活用してみます。

まずは、1人で作業することにして、大きな段ボール箱を用意します。散在している学校のプリント類や、未開封のまま積まれたダイレクトメール類、郵便物など、とにかくすべてをいったん段ボール箱に入れ、その後で、機械的に処理して片づけます。懐かしい写真に後ろ髪を引かれたとしても、後で見ると決めて、中断せずに処理を続けます。必要なものは、その処理を家族それぞれに引き継げば、片づけは完了です。

部屋が片づかないのは、その人の性格が理由ではなく、「片づけるルールと、入れておく入れ物がないからである」というようなことを、ある片づけの専門家が言っていました。「Inbox」はまさにその入れ物であり、上述の段ボール箱です。そして、集めたすべてをいったんその中に入れるというのがルールにあたります。

わが家の「Inbox」

ちなみに、以前に学校のプリントをなくしたことがある娘が、日常的にも「Inbox」を使うようにしていましたが、家族の一部だけがこのルールでやろうとしても、共有する部屋は片づかないことが分かりました。そこで、あらためて、ルールの徹底とその一部を変更しました。

わが家のリビングにある畳のコーナーを、大きな「Inbox」と位置づけたのです。外から帰ってきたら、カバン、上着、道具箱などを、ほかのエリアには置かず、まずは、その畳コーナーに置くことを、家族全員のルールとしました。その後2週間経ちましたが、畳コーナー以外には一切ものが置かれていません。

「Inbox」を見ると現実が見える

「Inbox」の目的は片づけるためでもあるのですが、「もの」と「情報」の流れを整える役割も果たします。

「夢の実現に近づきたいけど、いつも忙しくて…」と感じていたとして、今、この時点で、何がどう忙しいのかは、何を見れば分かるでしょうか? To-doリストだけではおそらく不十分でしょう。情報の流れを一時的にプールする「Inbox」を活用してみてください。「Inbox」を見れば現実が分かります。

現実の連続が、将来の夢の実現につながります。まずは今、現実にあることを把握することから始めてみてはいかがでしょうか。その「現実」をどうすればよいかは、次回以降にお伝えします。

近藤 克明

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