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頭の中の「現実」もすべて把握する

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夢の実現は現実を見ることから始めよう 第2回

前回のコラムで、「夢の実現に近づきたいけど、いつも忙しくて…」と感じる場合に、何がどう忙しいかは、「(GTD®の考え方での)Inbox」を見れば分かると書きました。そして、「その『現実』をどうすればよいかは次回以降に」としていましたが、今回は、「現実」をどう把握するかについて大切なことを、もう1つお伝えします。

「現実」が入っているのが「Inbox」

さて、「Inbox」の中には何があるかを見てみると、処理を必要とする書類や目を通さなくてはいけない資料があります。これは「現実」です。そして、メールの受信箱(“Inbox”と聞いて、まずはこれを思い浮かべる方も多いかもしれないですが)も、新たなものが入ってくる「Inbox」ととらえることができるので、これもまた、「現実」を示すものと言えます。

仮に、「2週間のバカンスに南の島に行く」という夢を実現したいとします。そのために、まずは実際に書類の処理や、メールの対応をするわけですが、それらをやっている途中に、「あ、あれもやらなきゃ」と何かを思い出し、それに手をつけることがあります。実はこの、「あ、あれもやらなきゃ」と思いついたことも、「現実」のうちの1つなのです。

頭に浮かぶことをすべて外に出す

このように、「現実」には書類などの現物と、メールなどのデジタル情報、そして、頭の中にあるものがあります。夢に近づくためには、これら「現実」のことに優先順位をつけて、一つ一つを片づけなければなりません。そのときに、何があるのかをすべて把握できていない状態での優先順位づけは、意味がありません。

そのためにも、頭の中にあることは紙に書いて、「Inbox」に入れるだけで、現実の1つとして把握しやすくなります。頭に思い浮かぶことをそのままにしておくと、頭の中で膨らむだけで、それに追われている感覚になり、フラストレーションがたまってしまいます。この状況を改善するためにも、まずは頭の中に置いておかずに、頭の外に置いておく必要があります。

このように頭の中にあるものを含め、今あること(やるべきこと)は何かという「現実」を、しっかり丁寧に把握しておかないと、いつも何かに追われて、夢に近づくどころか遠ざかる感覚にすらなってしまいます。

まずは、本当に今、何があるかにしっかり目を向けましょう。

近藤 克明

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