新入社員とOJTリーダーがともに成長できる教育
新入社員の成長スピードを上げるために
多くの企業では、4月からの新入社員が入社しました。新入社員研修を通して、今年の新入社員の様子や特徴が見えてきたのではないでしょうか。
新入社員は、就職活動を通して、自分のやりたいことやキャリアビジョンをある程度定めて入社してきます。4月から5月にかけては、社会人としての不安を感じつつも、それ以上に社会や仕事への期待が強く、早く成長したい、経験したいという前向きな気持ちを持っている時期です。
実際に成長スピードを上げるには、主体的に行動しながら、試行錯誤を繰り返し経験していくことが重要です。まずは新入社員自身が自ら考えて動くことが求められますが、必要なのはそれだけではありません。新入社員にどのような経験をしてもらいたいのか、どのタイミングで経験を積ませるのか、周囲の関わり方や育成が、新入社員の成長を促す重要な鍵となります。
新入社員の成長を促すポイントは以下の3つです。
- 指導と育成の基本スキルを身に付ける
- 周囲の力を借りる
- 育成する組織風土を醸成する
1. 指導と育成の基本スキルを身に付ける
新入社員の成長を支援する役割を担うのが、OJTリーダーです。しかし、OJTリーダーを任されたものの「どのように育成をすればよいか分からない」というケースも、実際には多くあります。
まずはOJTリーダー自身が、入社してからこれまでに受けた指導や、後輩サポートの経験を振り返りながら、フィードバックやコーチングなど、OJTに必要な指導と育成の基本スキルを習得する必要があります。
2. 周囲の力を借りる
新入社員の育成は、OJTリーダーを主体としますが、上司やチームメンバーも関わります。OJTリーダーは周囲の力を借りながら育成する意識を持ち、OJTリーダーが得意な分野や自分で指導できる分野、逆に苦手にしている分野などを整理し、どの分野でチームの力を借りるかなどを明確にしておくと良いでしょう。
そのために、OJTリーダーだけでなく、上司を含めたチームメンバーそれぞれの強みと弱みを認識することも重要です。例えば、ラーニング・マスターズで提供する診断ツール「パーソナリティ診断(Facet5)」を活用すると、個人のパーソナリティ(性格、特性)に基づく強みや改善点などを、客観的なレポートの形で確認できます。
3. 育成する組織風土を醸成する
OJTリーダーが新入社員を育成するプロセスは、単なるスキルの伝達ではありません。周囲の力を借りながら積極的に新入社員を育成することで、他のメンバーや部署全体にも育成の意識が広がります。
OJTリーダーは、育成の重要性を示し、人材の育成と組織文化の形成に大きく貢献していくという、とても重要な役割を担っています。その組織風土を醸成することで、また次の代の新入社員教育にも、良い影響を与えていくことができるはずです。
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