「社会人基礎力」12の能力要素を活用した企業研修
皆さんにとって、昨年はどのような一年だったでしょうか。一年を振り返り、新たな一年の目標を考えるこの時期は、来期の研修企画を進める時期でもあるでしょう。「社会人基礎力」をあらためて確認する機会が増えてくるかもしれません。
社会人基礎力は、社会人として必要になる基礎的な力が、3つの能力と12の能力要素で分かりやすく示されています。(参考:社会人基礎力 - 経済産業省) そのため、現在ではおもに新入社員研修のカリキュラムとして、あるいは導入研修などで活用されています。
社会人になったタイミングで、社会人として必要になる基礎的な力を理解すること、そして職場でどのように発揮できるのかを考えることは、とても重要です。しかし、社会人基礎力は、新入社員研修だけではなく、さまざまなタイミングで活用できる汎用的な考え方でもあります。
- 1. 振り返り
- 2. 自己理解
- 3. メンバー育成
1. 社会人基礎力を活用した「振り返り」
例:フォロー研修(1~3年目)、階層別研修など
活動の振り返りには、焦点(転換点や節目)を見つけて、出来事を丁寧に思い出すことが重要です。できたこと、できなかったことを整理して、成長につながる手がかりを見つけるために、12の能力要素を活用します。
参考コラム:部下の成長と改善計画に効果的な「振り返り」面談法
2. 社会人基礎力で「自己理解」を深める
例:キャリア研修など
自分が得意とすることは何か、また自分に足りないものは何かを把握するために、12の能力要素を使うことができます。12の能力要素は、仕事をするうえで必要な力の一覧とも言えるものです。それぞれの要素を自己採点してみたり、よく指導を受ける要素にチェックを入れてみたりと、強みと弱みを認識する指標になります。
3. 社会人基礎力を「メンバー育成」の指標に
例:OJT研修、メンター研修、マネジメント研修など
12の能力要素は、自分自身の成長を目指すのと同時に、部下やメンバーの育成の指標にも活用できます。業務経験を積んだ状態で、あらためて社会人基礎力を見直すことで、個人の感覚頼りではないメンバー育成が可能になります。
1月、2月に開催する無料セミナーでは、社会人基礎力を活用したキャリア研修や、OJT研修など、実際の事例も交えながら紹介します。社会人基礎力を活用するために、ぜひご参加をお待ちしています。
- 【2023年1月開催】自分で考え実現する 自律的なキャリア形成
- 働く個人それぞれがキャリアを考え実現するために、会社としてどう関わっていけばいいのか、実際の事例も交えてこれからの自律的なキャリア形成を紹介します。
- 【2023年2月開催】自己成長を促すOJT
- 新入社員が早く独り立ちするには、新入社員自身の成長はもちろん、OJT指導者の成長も必要です。新入社員もOJT指導者も成長できる教育とフォローについて、実際の事例も交えて紹介します。