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基盤となる「主体性」と考え抜くための思考法

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入社3年目だからこそ
- あらためて考える「社会人基礎力」 第2回

前回のコラムでは、社会人基礎力の12の能力要素を見直すことで、自分の「弱み」を明らかにする話をしました。今回からは、12の能力要素で重要視すべきポイントを見ていくことにします。

12の能力要素は、大きく3つにまとめられていますが、まずは、そのうちの2つ「前に踏み出す力」と「考え抜く力」です。

1.「前に踏み出す力(アクション)」の能力要素

  • 主体性:物事に進んで取り組む力
  • 働きかけ力:他人に働きかけ、巻き込む力
  • 実行力:目的を設定し確実に行動する力

基盤になる重要な要素「主体性」

この中でもっとも重要な要素は、「主体性」になるでしょう。主体性は、社会人基礎力の1要素であると同時に、他の11要素を下支えする基盤になる力でもあります。まず主体性があって、そこから他の要素の習得や発揮する、前提とも言うべき能力要素になります。

主体性を伸ばしていこうと考えたとき、大切なのは、皆さんが期待されている“主体性”の意味を確認することです。社会人基礎力では「物事に進んで取り組む力」と定義されていますが、実際の行動に落とし込むにはやや漠然としています。

実際、企業や職場、そして人によっても、求められる“主体性“は異なります。自分の職場ではどのような場面でどういった行動をすることが主体性発揮になるのか、具体的に確認してください。期待されている行動を明確にすることで、今後の取り組み課題を考えることができます。

2.「考え抜く力(シンキング)」の能力要素

  • 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
  • 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
  • 創造力:新しい価値を生み出す力

「考え抜く」ためには思考法の習得を

どれも日常的に必要な要素ですが、どれが重視されるかは担当する業務によって異なります。例えば、営業職の場合は、新規開拓や既存顧客の維持のために「計画力」の早期習得が期待されますが、企画業務であれば、ユニークなアイデアを生み出す「創造力」がより重要になるはずです。

考え抜く、すなわち“最後までとことん”考えるためのポイントは、思考法の習得です。「思考法」と一口に言ってもさまざまなものがありますが、企業の教育研修でよく取り上げられるのは、「ロジカルシンキング」や「ラテラルシンキング」です。

ロジカルシンキングは、問題を整理し、筋道を立てて合理的に考える「論理的思考」です。物事を構成する要素を分解していく「ロジックツリー」や、ある物事に関連する要素を漏れなく挙げて検討する「MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)」といった手法が用いられます。

論理を縦方向に深く掘り下げる「垂直」思考のロジカルシンキングに対して、ラテラルシンキングは、固定観念にとらわれずに、自由に発想を拡げる「水平」の思考法で、いつでもどこでも、必要なときに創造性が発揮できる発想法です。「創造力」は意識をせず身につけることは難しいため、ぜひ習得したい能力です。

最終回の次回は、「チームで働く力」を見ていきます。

和栗 章

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