異なる環境や価値観に触れる機会の重要性
自発的に学ぶ難しさ
研修制度や学習支援などが充実しているような、特に規模の大きい企業では、職場のコミュニティから入る情報も多くなります。そういった環境では、能動的に何かを学ぶ必要を感じなかったり、実際はただ用意されたレールの上にいるだけなのに、むしろ自発的に学んでいると思っていたりもします。
実は、かつて私自身が、まさにそのような状態でした。大企業に所属していた当時、先輩や上司からは、スキルアップの勉強や習いごとといった自己投資をするように言われましたが、必要なことは会社がすべて用意してくれるものだと思い、自ら学ぶ必要性を感じませんでした。
しかし、今振り返ってみると、人生の転機や大きな成長の機会は、自ら学びを求めてコミュニティを越境した先で出会う、社外の人との交流にあったようです。
コミュニティを越境して得られる学びと気づき
現在、私は企業の人材育成をサポートするパフォーマンス・コンサルタントとして、多くのビジネスパーソンとお会いします。仕事の大半は講師として研修に登壇していますが、研修でお伝えする情報のためには、インプットが欠かせません。
本を読んだり、関わるテーマについて調べたりしますが、結局、最も役立つのは人とのコミュニケーションから得られる生の情報です。同業他社や異業種、世代や生まれた国が異なる人など、自分とは違う環境にいる人と交流することで、多くの学びや気づきが得られます。相手の経験や環境、考え方や価値観なども含め、自分の経験や知識と照らし合わせることで、ものごとが多角的に見えてきます。
このコラムを読んでいる皆さんは、社内のコミュニティだけで完結していませんか? 積極的に情報を集めに外に出る機会はあるでしょうか?
当社で実施している無料セミナーは、人材育成に関わる際に身に付けておくべきことを発信するのみならず、普段のコミュニティ外の人と接する機会を提供する場でもあります。セミナー中に、同じ悩みを持つ参加者に共感する、あるいは問題提起にまったく異なる意見が出て、新たな視点が得られたといったコメントもいただきます。
実際、企業の教育研修担当者の悩みはそれぞれですが、なかなか相談相手がいないことは、共通する悩みです。⼈材育成には垣根はありません。当社の無料セミナーを活用しながら、さまざまな分野で多くの交流をしていただきたいと思います。
無料セミナー情報は、イベント・セミナーページやメールマガジンでご案内します。メールマガジンでは、教育研修担者の皆さんのお役に立つ情報を月1回発信しています。ぜひご登録ください。
- 【2024年10月 無料セミナー】プロから学ぶ!失敗しない研修内製化
- しっかり準備したつもりが間に合わせの研修のようになってしまう・内製化が思ったように進められない――内製化の基本から研修会社の使い方まで、戦略実現に役立つ情報を研修のプロがお伝えします。