印刷範囲
全体プリント
本文プリント

自分を見つめ直すワーケーションで
「越境学習」

投稿日:

2024年の「梅収穫ワーケーション」

以前のコラムで、2023年の「梅収穫ワーケーション」参加体験をお伝えしました。今回のコラムでも、引き続き私が運営メンバーとして参加した2024年の「梅収穫ワーケーション」をお伝えします。

地域活性化へ貢献する取り組み

「梅収穫ワーケーション」は、都市部で働くビジネスパーソンがワーケーションとして、リモートワークで通常業務もしながら、梅収穫作業をする非日常を体験し、受け入れ農家は、梅収穫時期の人手不足を解消できるという、互いにメリットが得られる取り組みです。ワーケーション制度をより効果的に使いながら、双方のウェルビーイング向上を目指します。

2022年からスタートしたプロジェクトも3年目を迎え、大きく発展しています。人手不足解消にとどまらず、資源を活かした地域活性化へ貢献する取り組みとして、内閣府が設置する「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」にて、2023年の優良事例に選定されました。

新たに、現地で行う企業研修もローンチされ、大手商社がチームビルディングの機会として活用するなど、2023年の経済効果は約2,300万円にもなります。

自分を見つめ直すワーケーション

「梅収穫ワーケーション」参加者は、5月から7月の梅収穫期に、それぞれが日程を調整して和歌山県みなべ町を訪れます。2024年は参加者がのべ355人、受け入れ農家は20軒になりました。

午前はオンライン会議に出席して午後は梅収穫をする、平日はリモートワークで土日に梅収穫など、収穫への参加方法はさまざまです。農業は食、そして命に直結します。そして過酷とされる梅収穫です。ドーンと作業を任せられながら、見守ってもらう、現地の農家の方々と一緒に働くからこそ、得られる体験です。

参加者の感想

  • 梅収穫を通して、自分の仕事のやり方が浮き彫りになる
  • さまざまな人と接して、表情や仕草から思いを読み取ることが大事と思った
  • 普段一緒に仕事をしている仲間の初めて見る姿があった
  • 農家さんのピカピカの笑顔が心に刺さった
  • 農家さんとの話が一番心に残っている
  • 梅拾いに没頭して、頭が空っぽになったのが気持ちよかった

参加者のアンケートでは満足度100%をいただき、また毎年のリピート参加者も多く、運営メンバーとして嬉しく感じます。

2024年の梅収穫は無事終了しましたが、2025年も同じ時期に開催を予定しています。梅収穫と同様の新プロジェクトとして2024年3月には甘夏の収穫も実施され、2024年9月現在は、新たにみかんと柿、それぞれ収穫の参加者募集も始まっています。

「ワーケーション」のイベントではありますが、慣れ親しんだ環境から離れて、異なる文化や価値観に触れたり、非日常で自分を再確認する内省の機会は、個人的な「越境学習」や、休暇中の旅の目的としてもご活用いただけるはずです。

詳しく紹介して行った気持ちになってもらうのは、本意ではありません。100の情報より1の体験! ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしています。

すべての学びをデザインする「ラーニング・デザイン・ファーム」

ラーニング・マスターズでは、「ラーニング・デザイン・ファーム」の実現を目指し、その一環として、さまざまな情報発信をしていく予定です。今後も引き続き、楽しみにしていただきたいと思います。

渡辺 まゆか

ページの先頭へ