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マネジメントに必要な部下の行動認識

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「部下が動かない」、その要因を見極める

「最近の若い者は…」の弊害

マネジメント層との面談では、共通の話題として、部下の行動に関するお悩みの声を、よくお聞きします。

  • 「やってほしいことを、部下がなかなかやらない」
  • 「部下が指示どおりに動かない」
  • 「何度も同じ間違いやミスをする」

指導する側になったとき、必ずと言っていいほどぶつかる課題でしょう。これらは、以前から存在する課題であり、また近年の若手層の育ってきた環境の変化を踏まえると、今後さらに拡大するのではないかと思います。

そういった状況に対して、「世代間ギャップが大きい」という声も、頻繁に耳にします。

上位者「昔の俺たちはこうしてきたから、同じようにすればうまく行く」
若 手「今の時代は過去のやり方が通用しないのですよ」
上位者「まったく、最近の若い者は…」

…よくあるやり取りかもしれません。

しかし、世代間ギャップ、経験の違い、時代背景の違い…といった言葉でまとめてしまうと、部下が動かない本当の原因がうやむやになってしまい、改善行動のチャンスを上位者が見逃してしまう可能性もあると考えます。

人間の認知と認識が行動に及ぼすもの

先日読んだ本に、「ものが見える」とはどういうことか、シンプルに示してありました。

  1. 目の前にある"もの"の映像は、眼球を通じて、光の強弱信号として脳へ送られる
  2. 脳神経細胞のニューロンがその信号を受信し、認識する

ニューロンは、過去に見たことがあるもの、つまりそれが“何”であるかを認知しているものは認識できますが、もし認識できなかった場合、その人にとって目の前の"もの"は、存在しないことと同じになるそうです。

先日、内閣府から発表された「母子保健に関する世論調査(※)」があります。それによると、マタニティマークについて、「知っていた」人の割合が53.6%、「知らなかった」人の割合が45.7%だったそうです。もし、マタニティマークをつけている人に、電車で席を譲らない人がいたとしても、そもそも「マークの持つ意味を知らない」という要因もある、そういった調査結果となっていました。

行動しない要因に適した指導を

人間の認知が及ぼす“認識”を踏まえて、「部下が動かない」という話に戻しますと、『見えている(知っている)のに行動しない』と、『見えていない(知らない)から行動しない』では、同じ"行動しない"でも、意味が違います。

もし、目的や方法を認知できているのに行動しないのであれば、良し悪しに関わらず、その原因は本人の頭の中にあります。ここを明らかにしなければ、外的動機づけはまったく意味をなしません。一方で、新入社員のように『何が分からないのかが分からない』状態であれば、まずは、目的と方法を認知させる必要があります。指導のしかたが変わってきますので、しっかり見極めなければなりません。

新入社員や若手の教育に、頭を悩ませている方も多いと思います。指導者が『自分には分かる、相手も分かっているはずなのに、なぜ動かないのか?』という考えを持っているようであれば、まずは、『若手には本当に見えているのか?』を確認することが大切です。

内閣府ウェブサイト - 母子保健に関する世論調査

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