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企業理念で自分の活動を見つめ直す

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下期のスタートに活動の見直し

会社の存在意義を示す企業理念

10月1日は、多くの企業で内定式が行われています。内定式や入社式は、企業トップから新入社員へ直接メッセージが伝えられる貴重な機会です。特に、会社の規模が大きくなればなるほど、社員が企業トップに会う機会は少なくなる傾向にあるため、重要度は増すでしょう。

企業トップの語る内容や伝え方は、人によってさまざまです。しかし、多くの企業トップが共通して伝える内容があります。それが「企業理念」です。

企業理念は一般に、その会社の存在意義を表すものとされています。言い換えるならば、「私たちはなぜ働いているのか?」「そもそもうちの会社の存在意義って何?」といった疑問への回答を、簡潔にまとめたものです。

企業理念が社員に認知されているかどうかは、職場の生産性や充実感に影響します。しかし、実際の現場ではどうでしょうか。

企業理念で「行う」活動

ある企業の研修で、「皆さんの会社の企業理念って何ですか?」と質問をしてみたところ、皆が顔を見合わせてこそこそ話が始まり、自信を持って答えられる人が少数だったことがあります。企業理念が社員に認知されていない象徴的な出来事と言えるでしょう。

「言うは易く行うは難し」という言葉があります。企業理念がたしかに大事だとして、仕事は忙しく、どの現場も余裕はほとんどありません。企業理念を「言う」のはともかく、「行う」のはなかなか困難な状況があるのが現実です。

内定式に参加する新入社員が、自社の企業理念を新鮮な気持ちで受け止めるのも大切なことですが、新入社員以外でも、あらためて自社の原点である企業理念を見つめ直すことで、活動を改善するきっかけになるかもしれません。

林 健太郎

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