印刷範囲
全体プリント
本文プリント

科学的視点でデータを人材育成に活用

投稿日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

甲南大学 尾形 真実哉教授との勉強会のご報告

2017629日午後、甲南大学経営学部の尾形真実哉教授を当社にお招きし、「組織行動に関するデータを人材育成に活用する勉強会」を開催しました。2020名様のお客さま(満員)にご参加いただきましたが、人材開発および組織開発に携わる方々の関心の高さがうかがえました。

本勉強会を企画した理由(背景)をお伝えします。現在は多くの企業でIT環境が整備され、データを収集しやすくなり、取得したデータを分析することも以前に比べて容易になっています。また人事の分野でも、さまざまな人事関連データを活用し、施策を考えることが当たり前になってきています。

しかしながら、採用や評価、配置などと共に、人事にまつわるテーマの1つである人材育成についてはどうでしょうか。データの活用という観点で言えば、モラールサーベイや職場風土調査など、以前からデータを収集している企業は多いとしても、そのデータを自社の人材育成に活用している企業の数は、ほんの一部だと思われます。さらに言えば、そういったデータの取り扱いに、科学的な視点を持ちながら行っている会社はもっと少ないでしょう。こういった状況に一石を投じたい、それが勉強会を企画した理由(背景)です。

『科学的な視点』という点を掘り下げてお伝えします。人材育成は、学問の領域では経営学、その中の組織行動論というジャンルに深く関連しています。我々が日常的に口にするモチベーションやリーダーシップ、チームワークなどはすべて組織行動論の中の研究テーマとして、大学を始めとする国内外の研究機関において、古くから、データを用いた定量的な研究がなされています(もちろん、定性的な研究もあります)。そうして得られた貴重な知見や理論が、ビジネスの現場で活かされているかというと、ほとんどがそうでないように思えます。つまり、研究の場と実務の場が、かけ離れているのです。もしかすると、この状況は社会的な損失かもしれません。そこで本勉強会では、組織行動論を専門とされる尾形先生から、現在研究されているいくつかのテーマや、データの収集・分析方法をご紹介いただきたいと考えました。そして、勉強会にご参加された皆さんが、科学的な視点を持ちながら現場の課題を分析できるようになり、結果として、より効果的な人材育成施策を生み出せるようになること、これを本勉強会の最終ゴールにしました。

勉強会は、参加者どうしのディスカッションを交えながら、約3時間半で行いました。まずは、ご参加の皆さんの会社でどのような調査を行っているか(モラールサーベイなど)、また、その調査の結果をどう活かしているのかについて、情報共有を行いました。複数の企業で「実施目的が不明確」とか「調査するだけで、そのデータを活用していない」、「調査に対する従業員の不信感がある」といった意見が聞かれました。その後、尾形先生より、ディスカッション、休憩、質疑応答を含め約3時間のご講演をいただきました。ご参加の皆さんからの質問も多くあり、休憩時間や勉強会終了後には、尾形先生へ個別に相談をされている光景が見られました。ご参加後のアンケートを見ましても、皆さんが概ね満足されており、何かしらの学びを持ってお帰りになられたと安心しております。

人材育成という、とらえがたい領域に思われがちなテーマにおいて、情報やデータを活用し、科学的に思考し、施策を計画・実行・見直しができるという点が、当社が人材育成をご担当されている皆さんへ、強く発信していきたいメッセージです。
組織行動論は、私たちのお客さまへの提供価値の根幹を成しています。もし、人材育成施策を考えるために社内調査の実施を検討されます場合は、お気軽に当社までご相談いただけたらと思います。

勉強会の中で、尾形先生がおっしゃっていたことを最後にお伝えします。
「データを活用する際の大きなポイントは質問票(アンケート用紙)の作成です。その際、組織行動論を知っている/知らないとでは、その後の分析や施策の検討に、大きな違いを生み出します」

PMI Registered Education Provider ロゴ、およびPMP 、PMBOK® Guideはプロジェクトマネジメント協会(PMI)の登録商標です。

ページの先頭へ