2020年度入社を「不運な年度」にしないために
2021年度新入社員を迎え入れる準備が始まっています。昨年度の経験を教訓として、細かなところまで気を配りながら、教育体系の構築に忙しい日々でしょう。そんな教育担当者の皆さんへ、あらためて気にかけていただきたいことがあります。
「2年目社員へのフォローは準備万端ですか?」
2020年度の新入社員教育は慣れないオンライン等で、「とりあえず」「仕方なく」「とにかく」、準備不足でもやらざるを得ない状況が多かったかと思います。そういった中で今年2年目を迎える社員たちは、果たしてふさわしいだけの意識や知識、そしてスキルを身につけているでしょうか?
平時でも、3年かけて1人前に育てることを目指しながら、充実しているのは1年目と3年目の教育だけで、2年目教育は手薄になっているというケースが、実はよくあります。1年目は人事部、現場ともに新入社員として強い関心を持って接してくれていたのに、2年目になって急に放り出された感じがして、不信感や不安感を持つ2年目社員も多く、それが離職原因になることもあるようです。
必要なのは、例えば以下のような機会です。
- 1. 会社や所属部署とのつながりを確信できる
- 2. 求められる「意識」「知識」「スキル」を確認できる
- 3. 課題設定と計画立案ができる
必要な教育であれば、1年目と2年目の合同で受講するなどもいいでしょう。一緒に参加することで、意外な副産物が生まれるかもしれません。
2020年度入社の社員を「不運な年度」にしないためには、会社からの期待に応えるとともに、彼ら自身が期待どおりの2年目、3年目を過ごせるサポートが大切です。
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