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家庭動向調査から見る女性の働き方

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第4回全国家庭動向調査を受けて

「専業主婦賛成」の変化

国立社会保障・人口問題研究所の、第4回家庭動向調査の結果が出ています。(参考:第4回全国家庭動向調査トップ-国立社会保障・人口問題研究所ウェブサイト

全国家庭動向調査は、5年ごとです。初回である1993年の「専業主婦賛成」53.6%が、1998年には52.3%に減少、前回の2003年度では、これまでで最低の41.1%と急低下していました。今回は、45.0%と増加に転じたということです。特に、29歳以下(47.9%)が12.2ポイントの大幅アップとなっています。

世の厳しさをより受ける女性の働き方

景気の動向など、正社員より派遣社員やパート労働者の雇用抑制が起きている中で、これらの就業比率の高い女性の方が、世の厳しさをより受けていると考えられます。働きたいけど仕事を探すのも大変、安定した職を得るのも大変、仕事をしている場合でも家事の主体者も自分、となると両立が大変です。

女性の間で仕事への意欲が低下し、主婦になって子育てに専念した方が楽と考えるのも分かります。もちろん、専業主婦を否定するつもりはありません。現状は、主たる収入を得ているのは夫であることが圧倒的に多く、その夫にも残業規制や賃金抑制がかかっている中で、何とか家計の足しにしたいと、就業を希望する女性が多い状況です。

そもそも主婦だって、自分で働いて自由に使えるお金があった方がシアワセだと私は思っています。私が専業主婦になれない理由は、自分の主張度が減るからかもしれません。働いて稼いでいるから、その分、ある程度は言いたいことや、やりたいことを許してね、という感覚でしょうか。

家庭と仕事の両立とは

今までお会いした女性の中には、優れた能力を持っている方がたくさんいます。正直、家庭の中にその能力を収めておくのがもったいないと思うことが、たびたびです。家庭の役割も重要ですが、そこそこ働いて社会に貢献して、個人の生活が豊かになるしくみって、ないのでしょうか。

そして、既婚男性の家事寄与率がなかなか高まらないのは、女性の就業率や女性管理職比率が伸びないのと同じくらいゆっくりです。これって、相関関係があるのではないでしょうか…。

私の労働時間は限られていますし、効率化にも限界があります。専業主婦を選ぶ気持ちも、結構わかりますので、記事を読んで、一瞬、心が揺れました。一瞬で終わるのが私らしいところです。

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