GTD®で常に主体的な行動を

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環境変化に対応し続ける「主体的な行動」を目指す

人や組織についてのよくある課題 - 主体的な行動

人や組織の課題についてお客さまとお話する際、「主体的な行動」がテーマとしてよく挙がります。とても奥深く、難しいテーマだと感じています。

もし上司から、もっと主体的な行動をするようにと言われたら、部下は「主体的」をどう受け取るでしょうか。おそらく、"言われなくても動く"、"積極的に行動する"、などを思い浮かべることが多いと思います。

「主体性」や「実行力」は、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」にも必要な能力として挙げられていますが、そもそも、会社組織における主体的な行動が、なぜ課題になるのでしょうか? これにはさまざまな要因があると思いますが、会社から課せられた仕事を、課せられたとおりに行う、つまり言われたとおりに行うだけでは、組織全体の仕事が円滑に進まないどころか、変化に対応できないからだろうと、私は考えています。

ITの発達による意思決定のスピードアップや、膨大な情報量、雇用形態の多様化など、仕事環境がこれまで以上に早く変化しています。しかし、課せられたとおりに仕事を行うだけでは、そうした変化に鈍感になり、業務を円滑に進められなくなります。結果として、組織が、変化する市場に、迅速かつ柔軟に対応できなくなるというわけです。主体性の欠如は、その意味で、大きな問題と言えます。

「時間」ではなく「余裕」を作る

  • なぜ行動するのか?
  • 何を行動するのか?
  • いつ行動するのか?
  • どのように行動するのか?

これらが明確でない場合は、自ら考えることができず、主体的な行動ができません。

ラーニング・マスターズの研修では、「自ら考えて行動できること」を目指して、組織における自分の役割は何か、存在意義は何か、組織に貢献できることは何か、などについて、十分に考える時間を取ることがあります。研修終了時に、参加者からは「組織での自分の立ち位置が分かった」「今後は主体的に行動しようと思う」という声が多く出てきますので、企画側としてはひと安心です。

ところが、こういった参加者の方が実際に職場に戻ると、「主体的に動こうと思うけど、できない」という状況に陥ることが多くあります。このときによく聞く理由は、「忙しいから、考える時間がない」です。私はこの理由に少々疑問を抱いています。「忙しいから、考える時間がない」というのは、できない理由として、焦点が違うと感じるからです。

とるべき行動や解決策のアイデアは、「時間をかけて見つかる」というより、「突然ひらめく」形で出てくることが少なくありません。その意味で、時間は重要ではないはずです。今この瞬間でもアイデアは出てくるかもしれません。ですから、主体的に行動できない本当の理由は、「時間がない」ではなく、ほかに考えるべきことや、気になることが多くありすぎて、「頭の中に余裕がない」からではないでしょうか。

もし、忙しいときでも、頭の中に余裕を作ることができれば、常に、能動的に考え続けることができますから、結果的に、主体的な行動へつながりやすくなるはずです。

頭の中に余裕を作り、「やらなければならないこと」の先へ

日常の忙しさを軽減することは、なかなか難しいでしょう。しかし、せめて自分の頭の中には余裕を持っておきたいものです。そこでおすすめしたいのが、「GTD® Getting Things Done® ストレスフリーの仕事術」です。

私たちの周りには、ルーティンの仕事に加えて、会議の準備、メール処理、来客対応、電話対応、突発的なトラブルへの対処など、さまざまな「やらなければならないこと」があります。そして、「やらなければならないこと」に追われた結果、「忙しい1日だったが、予定していたことは何もできなかった」などと、大きなため息をつくわけです。そのストレスで、イライラ度合を高める人もいるでしょう。

GTD®は、そのような方のためのプログラムです。頭の中に余裕を作ることができる仕事術で、主体的な行動という課題解決を、ぜひ成し遂げてください。

 

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