人的資源開発に関する世界最大の会議&EXPO「ASTD」
2012年5月6日~9日に、コロラド州デンバーで開催された「ASTD2012(American Society for Training & Development)」に参加してきました。私にとって、この4日間はとても心に残る、貴重な時間でした。
ASTDに実際に参加してみて、「事前にこういうことが分かっていると便利だな」と感じたことを3点にまとめてみました。
1. セッションを選ぶ手がかり
ASTDでは、3つの基調講演、そして約300もの膨大なセッションが行われます。この中から、自分の興味があるものを探して、セッションに参加するのですが、その際に参考になるのが「トラック」と「常連スピーカー」です。
「トラック」というのは、いわゆるカテゴリ名のことです。セッションが全8つのトラック(例:キャリア開発、リーダーシップ、測定/評価/ROI、ラーニングテクノロジーなど)にカテゴリ分けされているので、自分の興味のあるトラック名に絞って、セッションを探すととても効率的です。
また、「常連スピーカー」の名前を頼りに探すのも便利です。常連スピーカーのセッションがすべて"Marvelous"というわけではないでしょうが、著名な方々の理論をじかに聞くことは、とても貴重な体験だと思います。
ご参考までに、「常連スピーカー」の氏名は次のとおりです。「ボブ・パイク」、「ケン・ブランチャード」、「ジェームズ・カークパトリック」、「ウェンディ・カークパトリック」、「ジャック・ゼンガー」、「ジョゼフ・フォークマン」、「ジャック・フィリップス」、「マーク・ローゼンバーグ」など。
2. レジュメの準備
日本の学会では、発表論文集や発表内容のレジュメが、当日配布されるのが一般的です。しかし、ASTDでは紙媒体のレジュメはほとんどなく、すべてネットにアップされています。パソコンからだけでなく、タブレットやスマートフォン用に、アプリも用意されています。
出発前にダウンロードし、データ保存しておく、もしくは、印刷して持参することが賢明だと思います。
3. エキスポの参加方法
ASTDでは、講演やセッションだけでなく、約300の企業が自社商品を紹介する場"エキスポ"も同時開催されます。あまりにも大規模なエキスポのため、いきなり参加すると圧倒されてしまいます。事前に、企業情報や出店配置図が掲載された冊子に目を通し、目星をつけてアプローチすることをおすすめします。