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人の性格(パーソナリティ)はどのように決まるのか?

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先日、友人宅に遊びに行く機会があったのですが、そこには5人の子どもたちが集まっていました。

子どもたちの年齢は、上から5歳、3歳、3歳、2歳、1歳。性格はというと、5歳の子は勝ち気で勝負事が大好き。3歳の子はとにかく人に注目されていたい。もう1人の3歳はとても内向的。2歳の子は人の顔色をすごく気にする。1歳の子はまったく物怖じしない。

まだまだ幼い子どもたちですが、こんなにも違うものなんだなと感心して見ていました。ただし、それは傍観者の視点。実の親からすると、子育ては本当に大変なようです。友人の1人が「この子ももっと○○な性格だったらいいのに…」とこぼしていました。

そこで今回のタイトルです。人の性格(パーソナリティ)はどのように決まるのでしょうか?

遺伝、幼少期の経験、親の育て方、家族構成、学校生活、友人たち…。性格に影響を与えるものについて皆さんもいろいろとご意見があろうかと思いますが、心理学では、パーソナリティ(※1)の30~50%が遺伝的要因の影響を受けると言われています(※2)。

もう少し詳しく説明しましょう。

パーソナリティの形成に影響を与えるものとして「両親からの遺伝的影響」と「周りの環境的影響」の2つの要因があります。ここで興味深いのが、この2つの要因が相互に関わり合いながら作用する点です。これには2つの意味があります。1つは「そもそも産み落とされる環境自体が、親の遺伝的影響を受けている」ということ。もう1つは「遺伝的要因が、本人の環境に影響を与える」ということです。そして、この「遺伝が環境に与える影響」には、次の3つの形態があります(※3)。

(1)反応的相互作用:同じ環境にさらされても、人が異なる解釈をして、反応すること
(2)喚起的相互作用:それぞれのパーソナリティが、他者の言動を自分の欲するように仕向けること
(3)率先的相互作用:人が自分自身にとって好ましい環境を選択し、構築すること

つまり、人は生まれながらにして持っているパーソナリティを、自分自身で強固にしていくわけです。言い換えると、パーソナリティ形成において、他者は大した影響を与えられない、ということです。

冒頭の、「この子ももっと○○な性格だったらいいのに…」というセリフは、もしかしたら「私がちゃんと教育できていないから性格が良くない(=教育によって性格は変わる)」という誤解から生まれているのかもしれません。心情的には理解できますが、子どもの性格上の弱みを嘆くよりも、強みを発揮できる環境をいかに作ってあげるかを考えた方が建設的ですし、幸せになれるのではないでしょうか。

今度友人に会うときに、説教くさくならないように伝えてみようと思います。

ところで、皆さんは今まで、ご自身のパーソナリティを診断したことはありますか?

上述のとおり、パーソナリティは自らの環境に影響を与えます。ということは、パーソナリティをできるだけ正確に理解しておくことは、先々の仕事やプライベートを充実させるうえで、重要だということです。「今までパーソナリティ診断を受けたことがない」「受けたことはあるが、あまり納得できる内容ではなかった」という方は、一度信頼できるツールを試してみることをおすすめいたします。

当社も、現在のパーソナリティ心理学の主流であるビッグファイブ理論をベースにした「パーソナリティ診断(Facet5)」という診断ツールを取り扱っています。関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

※1:パーソナリティ(人格)とキャラクター(性格)と分ける場合もあるが、ここでは同じ意味とする。
※2:心理学者の安藤寿康がビッグファイブの因子ごとの遺伝による影響を調べたところ、外向性46%、神経症傾向46%、誠実性52%、調和性36%、開放性52%という結果が得られた。(安藤,2000)
※3:スーザン・ノーレン・ホークセマ他(2013)『ヒルガードの心理学 第15版』内田一成訳,金剛出版

北川 潤

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