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「シックス・シンキング・ハット」「ラテラルシンキング」 グローバルミーティング参加報告

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de Bono Thinking Systems (dBTS) Trainer and Distributor Meetings in Malta

エドワード・デボノ博士によって開発された「シックス・シンキング・ハット(Six Thinking Hats®)」と「ラテラルシンキング(Lateral Thinking)」の2つを、ラーニング・マスターズでは、以下の名称で研修プログラムとして提供しています。

これらのプログラムを供給するデボノ・シンキング・システムズ社が主催するグローバルミーティングが、4月にマルタ島で行われ、ラーニング・マスターズからも、研修講師養成の資格を持つマスター・トレーナーが参加しました。情報の交換や共有、そしてネットワークづくりがおもな目的で、世界各国のマスター・トレーナーや、プログラムを提供しているディストリビューター(人材開発コンサルティング会社が中心)20数名が集まりました。「ラテラルシンキング」という言葉の生みの親であるデボノ博士も参加者です。

デボノ・プログラムの持つ力と情報の扱い

5日間にわたるミーティングは、前半がマスター・トレーナー、後半がディストリビューターを対象として、それぞれアジェンダが設定されています。前半では、トレーナー養成と研修内容の品質をどう維持するのか、各国メンバーとの意見交換を行いました。

ものごとを考え、議論する際に、「何をどのように考えるか」をシステマチックに行うことで、思考の質と効率を高めるのが「シックス・シンキング・ハット」で、論理思考からだけでは思いつかないようなアイデアを生み出す思考法が「ラテラルシンキング」です。会議での意思決定やアイデア出しに優れた効果を発揮する2つのプログラムのマスター・トレーナーが集まっているため、膨大な数のトピックを、非常に短い時間の中で消化するミーティングとなりました。成果として生まれたアウトプットの資料も、質、量ともに圧巻の一言です。一般的なミーティングの進行では、間違いなく終わらない分量のトピックを消化したと思います。

後半のディストリビューターミーティングで挙がった、主催者の悩みの種は、知的財産権に関してでした。「ラテラルシンキング」は、昨今のデザイン思考の流行もあり、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングと合わせてトリプルシンキングの1つと呼ばれるなど、認知が高まっています。洋の東西を問わず、「ラテラルシンキング」の表記を無断で使用した研修が存在するようですが、公認ディストリビューター以外による「ラテラルシンキング」の表記を使用した研修は禁じられています。(詳しくはこちら) 「ラテラルシンキング」の知的財産権を所有しているエドワード・デボノ社(Edward de Bono Ltd)の代表から、権利の侵害があった場合は報告してほしいと依頼がありました。

マルタで得たもの

マルタ共和国は、デボノ博士が生まれた土地です。紀元前3600年からという途方もない歴史と、海に囲まれた要塞という世界遺産を持ち、観光地としても有名なマルタ島で、ミーティングづくしの時間を過ごしました。デボノ・プログラムの効果を自分たちでもあらためて実感し、また研修プログラムの販売や提供において避けては通れない課題にも直面しましたが、グローバルミーティングとして、各国の人たちとの交流もでき、充実した時間となりました。

近藤 克明

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