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研修支援ツールとしてパーソナリティ診断を活用する3つの方法

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人材開発や教育研修での「Facet5」活用方法

私たちを取り巻くテクノロジー環境が変化を続ける中、人材開発や教育研修の分野でも、さまざまなサービスやツールが日々開発されています。しかし、当然ながら、新しいものを使えば必ず効果的な人材開発ができるわけではありません。育成上の課題に対して、適切なツール(What)を、適切な意図(Why)をもって、適切なアプローチ(How)で用いる必要があります。

今回は、パーソナリティ診断※1ツール「Facet5」を適切な意図とアプローチで活用している例を、3つご紹介します。「研修がしっくりこない」「もっと効果的な方法があるのでは」など、お悩みや課題を感じている教育担当の方々の参考にしていただければ幸いです。

1. キャリア研修の「信頼できる材料」として活用

現在実施しているキャリアデザインや、自己認識をテーマにした研修では、どのような方法で、参加者に「自分を知る」機会を提供しているでしょうか。参加者同士の対話を通じて、事前に周囲へのインタビューを実施して、物事の捉え方を整理して、システム思考的なアプローチでなど、さまざまな方法がありますが、自分自身を客観的に正しく認識することは、簡単ではありません。

Facet5は、ビッグ・ファイブ理論※2に裏づけられた信頼性の高いパーソナリティ診断結果を得られます。正しい自己理解を手助けする材料として、単発のキャリア研修や、短時間で納得感を得たい場合などには、特に有効な使い方です。

2. 新任研修の「課題のスクリーニング」に活用

昇進や昇格時に実施される新任研修の多くは、「新しい“期待役割”の理解と実践」を目的に行われます。そこでは、既任社員も実践できていない理想像が語られるため、結果として、「膨大なインプットから、現実的なアウトプットを考えなければならない研修」になることがほとんどです。研修の位置づけからすれば、現実的には仕方がないことかもしれませんが、参加者にとって優しい研修とは言えません。私が、以前リーダー研修に参加した際にも、情報過多により、実際の行動計画立案に入ったときに何から手をつければいいのか、迷った経験があります。

Facet5のフィードバック・レポートには、自分の強みや弱みが明確に示されています。これを参考にして、強みに自信を持つ、強みを伸ばす、弱みを自覚する、弱みを補うなど、取り組むべき課題を「スクリーニング(選別)」する道具として活用できます。「自分」というフィルターを通して“期待役割”を考えるのは、とても現実的で効果的なアプローチです。

3. シリーズ研修で「行動変容を促す武器」として活用

同じ参加者への複数回にわたるシリーズ研修や、成績不振者を対象にしたテコ入れ施策など、研修の中には「行動変容」が強く求められるものがあります。こういった研修に必要なのは、正しい研修内容でも、研修内容の面白さでもなく、行動を後押しする力です。

Facet5は、自分の得意な行動、モチベーションがあがる仕事、好ましい環境などを明らかにしてくれます。また、苦手な行動、モチベーションを下げる仕事、好ましくない環境も、同様に示してくれます。得意な行動を知ることは自己効力感を高めることにつながり、苦手な行動を知ることは、できない自分と正面から向き合う(内省の質を高める)ことにつながります。

周囲が細かくマネジメントして、無理に行動を促すのではなく、自発的で主体的な行動変容を引き出すためには、自分自身との付き合い方を理解してもらうべきだと、私たちは考えています。Facet5は、それを可能にするツールです。

以上、3つの活用方法をご紹介しました。皆さまとのディスカッションを通じて、最適な教育と研修提供の支援をできれば嬉しく思います。関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

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