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パーソナリティを知ってマネジメントを変える

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パーソナリティ診断から始めるマネジメントスキル向上

言動に大きな影響を与えるパーソナリティ

人は原則、自分のパーソナリティに合った言動を取ろうとします。そうすることが、その人にとって心地良いからです。管理者のマネジメントスタイルが人によって異なるのはこのためですが、自分が取りやすい言動(心地良い言動)のままにマネジメントを行うと、「うまくマネジメントできる部下と、そうでない部下がいる」といった状況が発生してしまいます。

部下も、それぞれパーソナリティが異なります。自分のマネジメントスタイルが、相手にとって「心地良い言動」であれば、円滑なコミュニケーションになりますが、そうでない場合には、コミュニケーションがうまくいきません。

どのようなパーソナリティの部下に対しても、うまくマネジメントを進めるためには、次のことが重要です。

  • 1. 自分のパーソナリティを知り、自分が取りやすい言動(心地良い言動)を知る
  • 2. 部下のパーソナリティを知り、部下にとって心地良いマネジメントスタイルを知る
  • 3. 部下に応じて、自分の言動を調整する

パーソナリティの類型論と特性論

パーソナリティを知るには、どうすればいいでしょうか。個人のパーソナリティを知るために、昔から多くの研究がなされています。考え方にはさまざまなものがありますが、大きく分類すると、「タイプ(類型)論」と「特性論」の2つに分けることができます。

タイプ(類型)論

「人をある基準によって分類することにより、パーソナリティを捉える」という考え方です。分かりやすい反面、Aタイプの特徴を見せることもあれば、Bタイプの特徴を見せることもあるといった、言わば「中間タイプ」をうまく説明できないという欠点があります。

パーソナリティ研究の初期は、この「タイプ(類型)論」が主流でしたが、1900年代後半より「特性論」が主流となっています。

特性論

「人のパーソナリティは、いくつかの特性で構成されており、各特性のスコアによって、パーソナリティを説明する」という考え方です。特性の数は研究によって異なりますが、現在は5つの特性から説明できるという「ビッグ・ファイブ理論」が主流です。

特性論は、パーソナリティを詳細に説明することができ、また、スコアによって回答者同士の比較をすることができます。

ビッグ・ファイブ理論に基づいたパーソナリティ診断ツール「Facet5」

ビッグ・ファイブ理論に基づいたパーソナリティ診断ツールは数多くあり、ラーニング・マスターズでは、「Facet5」を取り扱っています。Facet5は、エディンバラ大学で1980年代に行われた研究をもとに、心理学博士のノーマン・バックリー氏を中心に開発されました。

Facet5の特長

  • 手軽に実施できる
  • 診断結果レポートが、専門用語ではなく、一般に理解できる言葉で記されている
  • 個人の特定の職務に対する適性や志向性のレポート、またチームの開発を目的としたメンバー間の特徴の違いを可視化したレポートや、上司やコーチとの相性を可視化したレポートなど、利用場面に応じた多彩な診断結果を出力できる
  • 質問項目、診断結果レポートともに、日本語だけでなく、英語、スペイン語など、世界30カ国語以上の言語に対応している

自分を変えるための第一歩は、自分を知ることから始まります。マネジメントスキル向上を目指して、ご自分や部下のパーソナリティを知ることから始めてみるのはいかがでしょうか。

工藤 正夫

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  • 【9、12、3月 無料セミナー】パーソナリティを踏まえた人材育成
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