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グローバル人材の原点としてのキャリア・ビジョン

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日常生活の中で、「グローバル」という言葉をよく耳にするようになってきました。また、営業活動でお会いする方からも、「グローバル人材の育成」への対応を課題としている、という声をよくお聴きします。しかし、グローバル人材を育成するといったときに、具体的にすべきことについては、まだまだ手探りの部分が多いようです。各企業の人材開発を担当する部署は、この難題に日々取り組んでいます。

さて、グローバル人材を育成するとなったときに、必要な施策として考えられているのが「語学」と「文化理解」ではないでしょうか。これらについて教育機会をもうけている企業が多いようです。たしかに、この2つはグローバル人材の能力要件面での、基礎的な要素といえるかもしれません。

ただ、これらのスキルや知識をつけることと同様に重要なのが、自分のキャリアを考えること、と私は考えています。具体的には、「なぜ自分はグローバル人材になることが求められているのか」を考え、自分なりに納得をする、ということです。この個人の納得があると、現状で、語学力や文化理解がまだ足りない状態であったにしても、動機づけがしっかりしているため、向上心を持ち、自ら必要な学習をしていくのではないでしょうか。逆に、採用の段階で、語学の優れた人材を採用したとしても、その人がキャリアを描けないとしたら、スキルをさびつかせていくか、その前に転職をしてしまうかもしれません。

よく考えてみると、「グローバル人材の育成」というのは、企業側からの視点であるのではないでしょうか。個人の視点に立つと、「グローバル人材になる」というのは、ずいぶんと抽象的な目標と思えます。もっと個人が具体的に考えることからスタートしてみてはどうでしょうか。そして企業が求めるグローバル人材というものへの、個人の納得こそが、グローバル人材の育成の本来すべき第一歩なのではないでしょうか。

林 健太郎

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