2014年度新入社員導入研修
2014年度がスタートし、今年度も、いくつかの企業で「新入社員導入教育」を実施しました。全体的には、採用人数を増やした会社が多かったようで、その点からも、景気が上向いてきているのではないかと感じました。
企業を取り巻く環境変化が激しく、それにともない、ビジネスパーソンの働く環境変化も著しい現在です。自分が社会人デビューした時に持った20年後のイメージと、今のビジネス環境のギャップたるや…。そんな時代に、社会人としての第一歩を踏み出した新入社員の皆さんに、研修を通して感じたことを3点お伝えしたいと思います。
1. 失敗は成功の糧である
ここ数年、ずっと言われている「失敗を嫌う」は、今年も同様に感じます。良く言えば「慎重」です。質問の意味を確認しますし、グループワークでやるべきことも、しっかり理解して正しく発表しようとします。これは非常に良いことです。一方で、未知に対する恐怖心が、やはり強いと感じます。
「経験がないため、どういう結果になるか分からない」といったものに飛び込む勇気も、これから仕事をするうえでは、必要になるのではないでしょうか。新人時代の経験は、すべて成長につながる「良い経験」だと思います。
2. 相手の立場に立って考える
「これまで、どれくらい相手の持つ期待や価値観を考えてコミュニケーションをとってきましたか?」、または「これからコミュニケーションをとらなければいけない相手(お客さま、上司や先輩)の期待や価値観を、どれくらい想像できますか?」。研修中のこれらの問いに、新入社員の皆さんからは、自信がないとの返答が多かったです。
これから、多様な人たちとコミュニケーションをとることになります。無自覚に相手に不快な思いをさせることのないよう、相手の期待に応えるふさわしい言動を心掛けましょう。
3. 仕事の基本を正しく身につける
「ビジネスマナー」「報告・連絡・相談」「PDCA」など、導入研修では基本的な仕事のルールを学んだことと思います。しかし、これらは「仕事の基本」と言いながら、中堅やベテラン社員であっても、できていないことも多くあります。仕事の仕方も「習慣」です。ぜひ、最初から良い仕事の仕方を身につけ、習慣化していただきたいと思います。
今年の新入社員の印象について、まとめてみました。今年は総じて元気なクラスが多かったように感じました。「自動ブレーキ型」タイプと表される新入社員の皆さんが、まずこの1年、安心して自らアクセルを踏み込めるよう、周囲もサポートしていきましょう。
新入社員の皆さん、がんばってください!