オンライン企業研修の課題を考える 第6回
当社がオンライン研修を実施した試行錯誤とノウハウを紹介するシリーズ「オンライン企業研修の課題を考える」の第6回は、「今後に向けての注意点、または期待すること」の講師・運営側の視点からのポイントをお伝えします。当社講師陣から寄せられた情報を、できるだけそのままお伝えしていきます。ぜひ今後の皆さまの人材育成にお役立てください。
シリーズ「オンライン企業研修の課題を考える」
- オンライン研修を実施して感じる課題
- グループワークをするうえで注意する点
- 今後に向けての注意点、または期待すること
- 講師に必要な「心構え」としての注意点(第6回)
- 講師として、また受講者としての今後の期待と展望(第7回)
3. 今後に向けての注意点、または期待すること
(「講師・運営側」として)
注意点、心構え
当社講師陣から寄せられた情報
- 集合型以上に、時間厳守となっている。時間通り始めて、時間通り終わることが求められている。
- 実際にかかる時間や内容など、実施できるかどうかを事前に十分に検討しておく。ワークの延長や質問の時間をうまく取れるような運営も考える。
- 集合型とは違ったセミナー前の緊張感がある。遅くともセミナーの30分前には入室し、ブレイクアウトのグループ分けといった準備の時間をしっかり取る。一方で、その時間帯には事務局とやりとりが発生することも多いので、コミュニケーションも大事にする。
- セミナー中の役割(ファシリテーター、タイムキーパー、書記役など)を設定する。
- 発表やチャットへの書き込みをグループで持ち回りにして、講師からのリアクションをできるだけ多くの受講者が得られるようにする。
- 禁止事項など、ワーク中のルールを明確に設定する。
- アウトプットのイメージをワーク前に共有する、ワークの指示をチャットに書き込めるように事前に用意するなど、実際の場面を想定した準備が必要。
- スムーズな受講のために最低限必要な機器や通信環境など、事前にある程度は事務局から受講者に伝えておく。
- 接続状況の事前確認や操作練習は必須。参加者がオンラインツールやオンライン研修に慣れているかどうかを事前に確認する必要がある。
- トラブルは必ず起こり、100%完璧はないと心得る。20人以上で実施すれば、必ず1~2人は接続が不安定な受講者がいる。講師のスライド画面が固まる、ブレイクアウトセッションからメインセッションに戻れなくなるなど。
これまでの内容と重複するものもありますが、講師からの注意点、心構えとして見ると、また違ったメッセージが読み取れるかと思います。
まずは、集合型の研修と比較して、事前の準備は「具体的に」「明確に」決めておくべきことが多くあります。また、集合型の研修と同じように進行しないことを念頭に置いて、寛容になる必要があるでしょう。
今回は、今後に向けてあらためて注意すること、またセミナー実施に必要な心構えをお伝えしました。次回は講師・運営側の視点から「期待すること」、また受講者側の心構えと期待をお伝えします。
おすすめのページ
おすすめの教育研修プログラム
おすすめのコラム
オンライン企業研修の課題を考える(全7回)