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学生から社会人への意識改革

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新年度が始まり、各社新入社員を迎えていることと思います。私も例年通り、すでにいくつか新入社員研修を担当しました。毎年毎年で、新入社員の姿勢がそう大きく変わることはないだろうと思っていましたが、若干の違いはあるように感じます。
私見ですが一番大きな要因は経済などの外部環境。就職活動や報道その他を通し、世の状況を学生(当時)なりに察しています。今年は就職できて良かったという安堵感と、自分自身が成長していかなければいけないという思いを強く持っていると見受けました。

受け入れる企業側の方々から、「いつまでも学生気分が抜けない」「何でも聞いてくる」「ミスを犯して『申し訳ない』とは思うようだが、事の重大さを認識していない」などのご意見をお聞きする中で、何が『学生気分』『甘い』と取られてしまうのかと考えながら研修を進めていました。

研修の合間に、社会人として楽しみにしていることを聞いたところ、「お金がもらえる!給料が入る!」「自分が成長できる!」「いろいろな人と出会える!友達が増える!」という意見が出ました。
あ!この意見そのものが「学生気分」です。話が「自動的で自分中心」なのです。もちろん私自身も、新入社員の時は同じようなことを言っていたでしょう。「この意見を会社の方が聞いたら、どう思いますかね」と、次のように伝えました。
「給料は自動的に入るものではなく、労働の対価であること」「自己成長は属する組織へのメリットが伴っていること」「助け支えてくれる人脈形成は絶対に必要。ただし、企業は社会貢献のための営利集団であって、友達をつくる場ではないこと。ときには、お互いを高めるために良いぶつかり合いも必要で、その中で人間関係は結果に表れる」

人と会社の関係を絵に描いたとき、彼らの今の状態は、片方の足と体だけが『会社の中』にあります。すでに『ある組織の人』であることを、一部だけでしか認識できていないのです。当たり前と言えば当たり前で、誰だってその環境を認識するには、多少時間が必要です。しかし、この時間を短くするとか、早く認識してもらう刺激はできそうです。

社会人としての自分の立ち位置を理解できると、先程の社会人に対する期待は、「業務をきちんと行い、期待に応えた結果として、給料がもらえる」「仕事を通して自分が学び、成長できる」「仕事を通してさまざまな人と出会い、良い刺激を受ける人脈が作れる。その中で人間関係が深まると良い」と言えるのかもしれません。
問題は、いつまで経っても組織に属していながら自分の軸が発展したり変わったりしない人がいることです。自分の軸を変えるのはきっかけと本人の意識・覚悟が必要です。

新入社員だけの話ではありませんね。

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