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GTD®で「ワーク・ライフ・バランス」を考える

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急に予定がなくなって時間に余裕ができたとき、やりたいことがたくさんあるのにも関わらず、不本意な過ごし方をしてしまって、後悔した経験はありませんか? 私は、「時間が欲しい」といつも言っているはずなのに、いざ休みになると、毎回同じような過ごし方をしてしまいがちです。悪いことではないのですが、個人的には、充実感が高まりにくいと感じていました。
そんなとき、「ワーク・ライフ・バランス」に関して考える機会がありました。改めて考えてみると、次のような疑問が湧いてきます。

『時間に余裕ができたら、人は本当に自分のライフスタイルを変えられるのか?』

ワーク・ライフ・バランスとは

そもそも、ワーク・ライフ・バランスとは。内閣府が示す定義によると、

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が実現した社会は、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

「仕事と生活の調和」推進サイト - 内閣府

となっています。

この社会の実現のため、政府や自治体、企業などがさまざまな努力をしています。特に「残業削減」「時短勤務」「休暇取得」など、時間確保を重点的に取り組んでいるケースが多いようです。仕事に偏り過ぎていた時間を、生活に割り振ろうという動きです。

この動きを確認して、改めて先ほどの疑問を見直してみます。

『時間の偏りを是正すれば、人はそれまでの仕事や生活のパターンを変えて、よりやりがいや充実感を感じながら働くことができるのだろうか?』

自分のワーク・ライフ・バランスを考える

慣れ親しんだ習慣を変えるのは簡単なことではないと、誰もが経験して知っているのではないかと思います。つまり、仕事以外に時間を使える環境ができたとしても、すぐに行動を変えることは困難だというのが立ちはだかる現実です。どうしたらこの状況を打開できるでしょうか。

私は“「ライフ」の目標と計画をできるかぎり具体的に考える”ことが必要だと考えます。

皆さんは、年末年始に立てた「今年の抱負」や「今年の目標」に向けて、どのぐらい行動できていますか? 私は「仕事」と「生活」それぞれに関する目標を立てましたが、振り返ってみると、いつの間にか「仕事」の目標ばかり意識して行動していたようです。仕事については「スキマ時間に○○をする」など、やるべきことが明確になっているのに対して、プライベートで行うことは曖昧な状態だったために、プライベートの時間だというのに明確になっている仕事のことをつい考えてしまって、休んだ気がしないという状況に陥っていたことに気がつきました。

先日、この状況はいけない! と「仕事」のリストだらけになっている自分の頭の中を一旦はき出して、「生活」に関する気になることや、取り組むべきことを重点的に洗い出してみました。これは、当社の教育研修プログラム「GTD® Getting Things Done® ストレスフリーの仕事術」のプロセスの1つでもあります。

内省を深める中で、「あ、これが“自分のワーク・ライフ・バランスを考える”ということか!」と、妙に楽しい気持ちになったりします。

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