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主体性を持って仕事をするための
効果的な習慣

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「社会人基礎力」を指標にスキルアップ

スキルアップのための課題の設定はベテラン社会人でも苦労するものですが、社会人としてスタートしたばかりの新入社員や若手社員には、日々の悩みともなる取り組みです。仕事をしていくためにどのようにスキルアップすれば良いのか、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を、その指標の1つとして使うことができます。

社会人基礎力の1つ「前に踏み出す力(アクション)」の能力要素「主体性」は、物事に進んで取り組む力と定義されています。しかし、新入社員や若手社員といえば、自分が担当する仕事を覚えることや、覚えたと思えばまた次々に任される仕事が増えることに精一杯で、仕事を「こなす」だけになってしまいがちです。

主体性を持って仕事に関わり、自らの課題設定ができる状態になるためには、次の3つの段階を追って仕事を進めることをおすすめします。

  • 1. 状況を把握して、頭の整理をする
  • 2. 結果をイメージする
  • 3. 結果に到達するための具体的な行動を決める

1. 状況を把握して、頭の整理をする

パソコンのデスクトップ画面にアイコンがずらりと並んでいたり、メールの受信箱に不要なメールも重要案件も混在していたり。まずはそのような状況から解決していく必要があります。

やることが多いし、次から次に新たなことが増えるから整理している時間はない――そのように思うかもしれませんが、アイコンで埋まったデスクトップ画面は、仕事の状況ではなく、それを使う自分の頭の中を表しています。むしろ時間をしっかり取って、自分が置かれた状況を把握して整理しておく方が、仕事をこなすのではなく主体的に取り組む近道になります。

2. 結果をイメージする

一つ一つの仕事に対して、とにかく作業に取りかかるのではなく、その作業は何をもって完了したことになるのか、自分は何を成し得たいのかといった結果を考えます。できれば、頭に浮かべるだけではなく、その仕事が終わった状態を表す具体的な言葉にするといいでしょう。「書類を提出する」「データを更新する」「商品を納品する」のように結果をイメージしやすい言葉にすることで、何に集中すべきかの焦点が明確になり、作業を進める力が湧いてきます。

3. 結果に到達するための具体的な行動を決める

結果をイメージしても、何から取りかかればいいかが分からなければ、踏み出すことができません。まずは、初めの一歩となる行動を決めます。これも結果のイメージと同様に、具体的な言葉にします。

行動の場合は、「業務Aをする」ではなく、業務Aのために「Xのデータを見る」「ファイルを開く」「入力する」といった、できるだけ細かい行動の方が実行に移しやすくなります。自分自身の意識や行動をすべて自覚しコントロールすることは難しいものですが、「見る」や「読む」といったそのときの身体レベルの行動表現で示しておくと、実行に移しやすく、またその行動ができていると明確に判断できます。

この3つを習慣化すると、気持ちにゆとりを持ち、常に主体性を持って仕事に関わる感覚と、少しずつでも結果に向かって進んでいる実感を抱くようになります。このような習慣は、社会人になれば自動的にできるようになるものではありません。面倒くさいと感じるかもしれませんが、早くから効果的な方法を身に付けられるよう、少しの間だけでもぜひ試してみてください。まわり道のようでも、スッキリした頭で集中することで、確実に結果にたどり着きます。

常に変化する環境でも、自ら課題設定して高い成果を出し続けている人の多くに共通する仕事の進め方、これを習慣化させる助けになるのが、「GTD® ストレスフリーの仕事術」です。GTDは、自律性を高め、主体的に行動するためのポイントを体系化した生産性向上の研修プログラムです。当社では、プログラムをマスターする公開セミナーと、プログラムの一部を体験して概要を知る無料セミナーを開催しています。一年の節目となる年末年始や新年度の準備に向けて、ご参加をお待ちしています。

近藤 克明

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