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社会人基礎力を活用した企業研修の
学習テーマ

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階層を問わず「社会人」に適用できるチェックリスト

自分と組織の課題を見つける

変化する環境では、継続的に成果をあげるためにも、学習を続ける必要があります。新入社員や若手社員はもちろん、新たな環境にチャレンジする方、ベテランや管理職、さらには組織全体にとっても重要です。「リカレント」や「リスキリング」といった言葉が人材開発におけるトレンドにもなっています。

新年度に向けて学習意欲が高まる時期ですが、衝動的に始めた学習(例えば英会話!)が長続きしなかった経験をお持ちの方も少なくないと思います。日々たくさんの情報にさらされる私たちは、学ぶ項目も目移りしてしまいがちで、自分はいま何を学べば良いのか、また、自分たちの組織の課題はどこにあるのかを明確にするのは、簡単ではありません。

社会人の学習に必要な要素に、全体像の把握があります。全体を見渡したうえで、自身の目的に照らして学習項目を絞り込むことが学習の成功につながります。そこで今回は、社会人として、組織で活躍していくために必要な能力をまとめた「社会人基礎力」を活用した学習テーマの整理をご紹介します。

社会人基礎力で整理する学習のテーマ

社会人基礎力とは、経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として定義したものです。

社会人基礎力は、職種や経験年数に関わらず社会人に必要な3つの能力と12の能力要素で構成されます。全体像を把握するためのチェックリストとして、非常に有効です。

ここでは「営業」「マネジメント」「コミュニケーション」「セルフマネジメント」の4つの分野を例に、社会人基礎力の視点で学習テーマを整理してみます。テーマに沿った当社の教育研修プログラムや診断ツールも、ぜひ研修企画の参考にしていただきたいと思います。

1. 営業

営業訪問ができず、オンライン面談にシフトするなど大きな変化を迎えています。個人の力だけでは、新規顧客と面談の機会を得るのはより難しくなり、インサイドセールスや企画部門との連携強化など、部門を超えた組織での営業活動の必要性が高まっています。

「営業」の学習テーマ
  • ① 前に踏み出す力(アクション)
    従来の正攻法から脱却できるか、思考を“挑戦”に切り替えられるか
  • ② 考え抜く力(シンキング)
    自分たちの提供価値を考える、顧客の期待に応えるために必要な活動は?
  • ③ チームで働く力(チームワーク)
    異なる目的や思考をもつ他者や他部門とどう関わるか、合意を形成するにはどうするべきか

2. マネジメント

上司と部下のやりとりが、オンラインでの1on1=閉じた空間を中心に進むようになりました。環境の変化に対応しきれず、マネジメントの水準を保てなかったり、質のばらつきが大きくなったり、またマネジメント上の課題の自覚が難しくなっている場合もあります。

「マネジメント」の学習テーマ
  • ① 前に踏み出す力(アクション)
    勇気を持って相手と関わろうとしているか
  • ② 考え抜く力(シンキング)
    自分の課題と向き合えているか、内省の必要性を理解しているか
  • ③ チームで働く力(チームワーク)
    環境を言い訳にしていないか、マネジメントの基本は身についているか

3. コミュニケーション

リーダーとフォロワーの区別なく、全員がリーダーシップを発揮するには、心理的安全性に基づいた相互理解と相互刺激が重要になります。

「コミュニケーション」の学習テーマ
  • ① 前に踏み出す力(アクション)
    自分自身の特性、個性の生かし方を理解しているか
  • ② 考え抜く力(シンキング)
    当初設定した目標や計画を、状況の変化に合わせて修正し続けられるか
  • ③ チームで働く力(チームワーク)
    お互いを深く理解できているか、心理的安全性の高い組織か

4. セルフマネジメント

終身雇用の時代から、人材の流動性が高まる傾向は進んでいます。個人の特性や価値観などに合わせて働き方を選べるようになった一方で、自身の選択への責任を持つこと、そして自律が求められています。

「セルフマネジメント」の学習テーマ
  • ① 前に踏み出す力(アクション)
    いかなる状況でも挑戦心、好奇心、勇気を持つことができるか
  • ② 考え抜く力(シンキング)
    自分のありたい姿を描けるか、そのための一歩を具体化できるか
  • ③ チームで働く力(チームワーク)
    多様な考え方を理解できるか、異なる考え方を刺激として自身の成長に役立てられるか

このように、社会人基礎力というフレームを活用すると、自身や組織の状況や課題を整理でき、自分に必要な学びを見つけやすくなります。

新入社員研修ではよく社会人基礎力を扱いますが、ただ12の能力要素を示すだけでは抽象度が高く、自分に関わることとして実感を抱きにくい傾向もあります。実際の研修では、自社や業界、組織の課題や求められるスキルを具体的に伝え、「現場ではこの能力がこのように求められます」と解説を加えたり、優先順位をつけたりするといいでしょう。

当社でも、4月に新入社員と若手社員に向けた社会人基礎力の公開講座を開催します。ゲームや体験学習を盛り込んだプログラムで、社会人基礎力の重要性を理解、習得できます。

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